Sunday, March 26, 2006

Ajaxワープロ「Writely」を検証


Webブラウザで利用してるのに,なぜかデスクトップ・ソフトのようにスムーズに動作する,そんなAjaxワープロの「Writely(ライテリー)」。先週はこれについて記事を書きました。

掲載ページは,「Googleが買収したAjaxワープロ『Writely』,その実力を検証」です。

このWebアプリ,客観的に検証するつもりで使ってみましたが,いろいろやってみてびっくり。なかなか使えるではありませんか——! 結構惚れてしまいした。今回はそんな感情的な描写が思わず出てしまった記事のような気がします。

もっと冷静にならなくてはいけないとも思ったのですがその反面,「記者が感動しないと内容は決して読者には伝わらない」という格言(?)もあり,そんな気もして,結果的にまあまあ良い記事になったのではないかとも思ってます(我田引水ですが)。で,今回さっそくこのブログ投稿もWritelyでやってます。いやーやはり快適なんです(^^)/

記事にも書きましたが,このサービス,現在,新規登録を中断状態です。ただ既存ユーザーからのインビテーションがあれば利用できるようになります。私には今,5名くらいのインビテーションが可能のようです。もしご希望の方いらっしゃいましたら私に連絡ください(メールあるいはこのブログのコメントで)。

また私,GoogleのWebメール・サービス「Gmail」のご招待も可能です。こちらは今,100人くらいインバイトできます。まだGmailのアカウントお持ちでなくご興味ある方,私にご連絡ください。

しかし今回の記事にも書きましたが,パソコンのプラットフォームはもはやデスクトップのソフトではなく,Web(もっと限定すればWebブラウザ)に移行しつつあるようですね。

これをもたらしているのはGoogleだけではありませんが,同社に象徴されるようなWeb技術開発企業の活躍と,それを大いに受け入れているユーザーの動向,そんな要素がこの現象を加速しているような気がします。世界的な動きです。

Vistaに続き,Officeのリリース延期も認めたMicrosoftですが,そんなことを発表している場合なのでしょうか? そんな気がしてならないです。もはやMicrosoftも安閑としていられない,そんな状況が色濃くなってきた今日この頃です。

Sunday, March 12, 2006

大丈夫かーGoogle、相次ぐ失態!


「Googleに相次ぐ失態,『成長鈍化』発言の真意は?」(ITpro掲載記事

先週木曜日、こんな記事を書きました。

業績内容も決して悪くなく、むしろこれまでの驚異的な伸びを概ね維持しており、まったくといっていいほど絶好調のGoogle。しかしここ最近、同社株は急落。最大の原因は、CFOによる「成長鈍化」発言。

なんとか株価を戻そうと狙った3月2日のアナリスト説明会でしたが、ここで使った資料に、誤った売上げ見通しが混入。フォローのつもりが、"失態の上塗り"となってしまいました。

同時に、Googleが計画していると思われる新サービスに関する機密情報も資料に混入。Googleは慌ててWebから削除しましたが、時すでに遅し。一部のブロガーのサイトに掲載されてしまいました。

その内容は、ユーザーのパソコンのデータを全部Googleのサーバーに保存するという「Store 100%」計画・・(詳しくは記事をご覧ください)。

Googleは果たして今後どんな方向に進んでいくのでしょうか。常に新たなことを試みる天才集団。しかし、株式公開し、規模がここまで大きくなった企業には市場から寄せられる期待も大きい。常に飛躍的な成長が求められるGoogle。技術企業としてのアンビションと、経営の舵取りの難しさ、その狭間で苦しんでいるような気がします。

とは言っても、GoogleはIPOからまだ2年にも満たない企業。「今回の件は単に広報のミスで一時的なもの。Googleはまだ若い企業で、これは単に"成長の傷み"に過ぎない」(米調査会社Kelsey Groupアナリスト/internetnews.comの記事)。そんな大目に見る業界関係者もいるようですが・・・

◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇

写真=Google社の敷地(キャンパス)内のカフェテリアの様子。世界中から天才を集め、自由な雰囲気で研究開発に勤しんでもらうというのが狙いのよう。社内での飲食代はすべて会社負担とのこと。スパやジム,マッサージ・ルームなども完備しているそうです。

Friday, March 10, 2006

まだ出ないのか〜、やれやれ。


FOMAの「902i」シリーズ。昨年10月に発表され、全6機種中5機種はとっくに発売済み。最も遅れたのは、ソニー・エリクソンの「SO902i」(写真)。私、昨年の秋くらいからそろそろ携帯買い替えようと思ってまして、ずっとこの「SO902i」を待っていたのです。

満を持して(?)ようやく発売日が発表されたのが先週木曜日のこと(関連記事)。発売日の10日(今日です)、即日に購入しようと決めていたのですが、なんと今週火曜日、発売延期の発表がありました。

理由は、「本体色の最終調整によるもの」(nikkeibp.jpの記事)とか「ソフトウェア内に新たな確認事項が発生したため」(CNET Japanの記事)などいろいろ報じられてます。

気になる、いつ発売されるかということですが、「3月中の発売を目指す」(NTTドコモ広報部)と不明瞭な回答。いったいいつまで待たせるのでしょうか。まるで私に買うなと言っているような気がしてます。

もっとも私、第2候補も考えていました。地デジ(ワンセグ)対応ドコモ唯一の機種「P901iTV」です。しかしこれ、ショップに見に行ったらなんとも分厚い代物で、デザインもイマイチでした(特に小型の「SO902i」に購入意欲あった私にはなおさらです)。auの地デジ対応機の方がよいのかな、というのが実感です。

しかし番号ポータビリティの実施は今秋なので、まだauには乗り換えられません。それにしても、携帯キャリアはなぜワンセグ携帯に力を入れないのでしょうか(特にドコモ!なぜ1機種のみなんだ?)ーー。

いろいろ調べてみると、「テレビを観てもらってもいっこうにお金が入らないから」というのが、キャリアの本音のようです。放送ですので、パケット料金稼げませんし、いかにして放送コンテンツから通信コンテンツへユーザーを誘導できるのか、そんな解を通信キャリアはまだ見いだせていないようです。

一方テレビ局にとっては携帯テレビは収益増につながる存在。だからキャリアに対して積極的にいろいろ提案して、何らかの相乗効果を狙えばとも思うのですが、これまでの慣習からかあまり前向きに考えてはいないというのが実情のよう(こんな記事もありました)。

なんだか動き遅いですね。少しイライラしてしまうのは私だけでしょうか。「放送とネットの融合」を声たかだかに訴え、世論を引っぱっていたホリエモンの存在が懐かしい感じです。もっとも旧ライブドアのやっていたのは実業でなく、そのほとんどが虚業だった、などと昨今は言われてますが(今日、こんな記事もありましたライブドアのビジネスは10億枚の株券販売だった)。

しかし、我々ユーザーが便利、と感じている分野にビジネス・チャンスありですよ。通信事業/放送事業の免許を持たない私にはどうにもできない話ですが、免許(既得権益)を持った人たちには、もっと真剣に考えてもらいたいものです。スピード、スピード、スピード! 新規参入者が虎視たんたんと狙ってますよ。

例えばソフトバンクの孫正義社長。ホリエモンが去ったIT業界。このあと再認識されるのはこの孫社長かもしれません。しかも同氏はホリエモンよりも大人で思慮深い。だけど非常に好戦的。納得のいかないものには牙をむく。狙ったものは手にする、そんな意気込み、大いに感じられる人物です(関連記事)。

Saturday, March 04, 2006

“ごはん”こそダイエットに最適!


今週もいろいろなことがありましたが、私が感心を持ったリンク集をここに掲載しておきます。






URLはここです:http://b.hatena.ne.jp/kokukoku/
といってもこれ、単に私の「はてなブックマーク」なのですが。。

この中で、nikkeibp.jpの「“ごはん”こそダイエットに最適の一品!」という記事が気になりました。実は私、医者から炭水化物の摂取を控えるように言われてます。特に太っているわけではないのですが、「身体を動かす機会があまりないようなので、若いときのように米などを多く摂ってはだめ」という、分かりやすいのか、分かりにくのか、よく分からない説明を受けました。しかしこの記事の内容と一部合致/矛盾するところもあり、どんなものかと興味を持ってしまっているというわけです。

今週のそのほかの話題としては・・・

1月の全国消費者物価指数(CPI)が発表され、1998年3月以来の高い水準ということで、日銀による量的緩和政策解除の時期についていろいろ話題になっていますね。

これ以外ですと、「JALのトップ人事による内紛沈静化」「楽天の公募増資」「AppleのIntel搭載Mac mini&iPod Hi-Fi(リビングルーム市場への進出)」「松下初のデジタル一眼レフ(ライカ・レンズ)」といったところでしょうか。

それとNTTドコモが「902i」シリーズで、ようやくソニー・エリクソン製の「SO902i」を3月10日に発売すると発表しました(関連記事)。同シリーズは昨年10月に発表され、同モデル以外の5機種はとっくに発売済み。なんでこんなに遅れてるんだろうと、購買意欲も冷めているところの発表でした。しかしこれ「待っている人が大勢いて、来週は注文が殺到しそう」(桜新町携帯ショップの店員)とのことです。

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今日、久しぶりに母と食事し(桜新町駅前の「やるき茶屋」)、帰りに「am/pmエンタ」に寄り、1500円で売っていたDVD「Tommy」と「2001年宇宙の旅」を発見。思わず買ってしまいました。「2001年・・」はキューブリック監督やファンの方には失礼ですが、部屋のBGMにしようと思った次第です。はるか昔に見た映画ですが、これ難解ですよね。で、これを忙しい今、じっくり考えるという余裕はあまりないのですが、前半部分に使われている音楽がいいですよね。「美しき青きドナウ」など、ヨハン・シュトラウス、癒されます。

しかしこの映画改めて見てみて思ったのですが、宇宙船全体を制御するコンピュータ「HAL」のインタフェースの形は「iPod nano」に似ている。宇宙船の中に収納されてる船外活動する装置は、今の「斜めドラム洗濯機」の形に似ている。そして、宇宙船内のさまざまな内装/什器は、最近美容院でよく読むモダンアート/ファニチャー系の雑誌に掲載されているものとほぼ同じ。さらに後半部分の宇宙空間さまよう部分の映像はまるでiTunesの「ビジュアライザ」です・・・。

この作品って1968年。しかし宇宙船の中の各種計器は、現在のパソコンのような画面で表示されていたりします。Macによる今のようなグラフィカル・ユーザー・インタフェースが一般向けに登場したのは1984年。それとアポロ11号による人類月面着陸は1969年。そんなことをあれこれ考えるとすごい映画だったんだなと思ってしまいます。

それと、この金曜日に発見してしまったのですが、Amazon.co.jpで、Mac miniがなんと1台1049万円で販売されてました。本体価格は通常の7万4800円。しかし手数料が1042万円(思わずスクリーンショット撮ってしまいました=写真)。やはり「2001年宇宙・・」のHALの主張するように、ミスというのはコンピュータが起こすのではなく、必ず人間が引き起こすものなのでしょうか?

Thursday, March 02, 2006

虚構新聞、おもしろい、うまい!


日経BP社のIT情報サイト「ITpro」(http://itpro.nikkeibp.co.jp/)がリニューアルされました。名称はこれまでの「IT Pro」から「ITpro」に変更。ロゴもかっこよくなりました。スタッフも拡充、これまでとは大きく異なる大人数編集体制で、コンテンツを拡充していくとのことです。

私の会社で提供するニュースは、同サイトの「最新ニュース(海外)」というセクションに掲載されることになりました。ちなみに我田引水ですが(^^;)、私が隔週で書いている「US NEWSの裏を読む」記事一覧へは、このURL(http://itpro.nikkeibp.co.jp/members/bn/trend/bnsearch.jsp?BID=1522&OFFSET=0&MAXCNT=20)でアクセスできます。

上記いろいろ書きましたが、今日の本題は、「虚構新聞」(http://www.f7.dion.ne.jp/~moorend/news/)です。これ、今日、弊社の会議で話題になりました。この会議で、弊社共同設立者から話題持ち出され知った次第です。これ、かなりおもしろいですよ。一言で言えば、パロディ・ニュースです。

もう20年以上も前に「九十九一(つくもはじめ)」というコメディアンがいて、これと似たニュース・コメディをやっていましたが、ここのサイトはそれを遙かに凌ぐおもしろさ。各記事のタイトルはまるで「asahi.com」のように短く端的でみごとです。もちろん。記事内容もおもしろい。各記事には写真付きのものもあって、そうした写真もなかなかすごいです。みなさん、このサイト是非楽しんでください・・(昔、筒井康隆とか好きだった人にもぴったりと思います)

しかし、パロディであれ、このような文章力/洞察力/トレンド精通力あれば、弊社のニュース原稿など、いとも簡単に書けてしまえるんでは、というのが今日の会議で出た話題です。弊社も今、記事原稿執筆のスタッフを募集しています。このような人材、是非欲しい。そんな思いしてます。