Sunday, December 31, 2006

2006年を振り返って


年末,ぎりぎりになってしまいましたが,2006年,この1年を振り返った記事を紹介いたします。

タイトルは,「Apple,Web 2.0,YouTube,Vista,M&A……,IT業界の2006年を振り返る」(記事はこちら)です。

さまざななことが起きた2006年ですが,これが2007年,そして新時代へとつながる新たな現象の序章でもあるのではないか,そんな思いがしてます。お時間あったら是非ご精読ください。ビジネスに身を置いている方にとってはなんらかの形でお役に立つのではないかと思います(我田引水ではありますが)。

また併せて,ご興味ありましたら私の今年1年の記事もどうぞ。
こちらです「NEWSの裏を読む 目次」。

Monday, December 18, 2006

爆笑,New York Timesのビデオ


New York Timesビデオ「Windows Vista」を紹介します(ここをクリック)。

VistaとMac OS Xの比較で爆笑します。何をって? とにかく辛辣な皮肉なんです。

「VistaはMac OS Xのパクリだなんて批判もありますが,実はMac OS Xとはこんなにも違うんです・・・」と。さて,どういったところが異なるのでしょう? 具体的に説明してくれてます。「実はVistaはMac OS Xの物まねなんかではなくて,確固たる独自性を備えている」とも言っています。

私の会社の共同設立者によると,ここで語っている人物はMacworld誌でずっとコラムを書いていたDavid Pogueっていう人で,Mac界では有名人。このビデオをみて,しゃべりがうまくて、びっくりしたとのこと。今はNew York Times紙の技術コラムニストおよびCBS特派員とのことです(Webサイト「David Pogue, New York Times technology columnist, CBS news correspondent」)。

しかし何度見ても大爆笑です。

その弊社共同設立者いわく,「笑いながらちゃんとVistaの新機能についてもそれなりに理解できてしまう、しかも3分ほどで、というのは、さすがにプロの仕事」。また,「それにしても、こんな辛らつなビデオを大新聞が流すとは、ちょっと日本では考えられませんね」(同氏)

同感です!

1/6スケールの「無責任男 植木等」


タカラトミーが1/6スケールアクションフィギュア「GOLDEN☆STAR 日本一の無責任男 植木 等」を発売するそです。

価格1万3440円。全国有名玩具専門店・有名量販店で,07年4月29日(昭和の日)に発売するとのこと。

何でも「一世を風靡したコミックバンド『クレイジーキャッツ』のヴォーカル&ギター担当であり、日本を代表するコメディアン、俳優として、時代を創ってきたスタア・植木等の初公式フィギュア商品」(同社)。またクレイジーキャッツの玩具化は、1960年代以来とのことです。

なお商品には,「日本一のゴマすり男」(65年東宝)でおなじみのスリ鉢とスリコギ、「クレージー作戦くたばれ!無責任」(63年東宝)のハッスルコーラのコーラ瓶が付属するんだそうです。

しかし,ここ最近はこういった懐かしの商品,百花繚乱です。たとえば,数日前に発表された,「ホンダ モンキー40周年記念モデル」や「宇宙戦艦ヤマト、重さ2キロの大型プラモ 光る波動砲」など。いい感じですね!

■タカラトミー発表資料(PDFファイル)
■本田技研工業発表資料
■バンダイ発表資料

Wednesday, November 15, 2006

「Second Life」という仮想世界


先週は今,米国をはじめ全世界でユーザー数が急増しているという「Second Life」について記事を書きました。

日本語版もまもなく公開,仮想世界『Second Life』の不思議


これ,名称が"Second Life"ということで,誤解生じやすいのですが,和製英語の「セカンドライフ」=「定年後の第2の人生」ではなく,第2の"生活"という主旨で名付けられた米国発の仮想世界コミュニティ・サービスのことです。日本語版もまもなく公開されるとのこと・・・

「Second Life」は3D画像で展開される世界で,ゲームのようではありますが,いわゆるMMORPG(多人数参加型オンライン・ロールプレイング・ゲーム)とは違い,現実世界と同様の自由な活動ができます。

参加している企業は,Wells Fargo銀行,Sun Microsystems/IBM(コンピュータ関連会社),Reuters通信社,BBC放送,トヨタ自動車,Adidas Reebok,Starwood Hotels(シェラトンなどを抱えるホテル・チェーン)など。大手企業が大まじめで参加してるところから,やはり今後注目されるサービス/ビジネスなのでしょう。

今回は,「はてな」でも多くの人にブックマークしてもらい,私の記事としては異例です。

Tuesday, November 07, 2006

那須・白河 2006年秋


この週末はバタバタ忙しく,慌ただしく一泊二日の旅行にでかけることになりました。
しかし,紅葉/ホテル/食事&ワインが素晴らしく満足できました。

渋滞もほとんどなくストレスなし。実にくつろげたという感じです。

また例によって写真をアップしましたので
ご興味ありましたらご覧ください(那須・白河 2006年秋のミニ写真集

さて週明けは反動がとても大きく,再びバタバタしてます。
しかし,しっかり休息をとると意欲もわいてきますね。
今週もがんばりましょう!

Thursday, November 02, 2006

行楽シーズンですね。

11月に入って秋も深まってきたという感じでしょうか。
紅葉はこれからですよね。

実は私もこの週末,那須白河のゴルフ場併設のホテルに宿泊予定。紅葉を楽しんできたいと思っています。とはいっても1泊の慌ただしい旅行で,ただドライブ&晩酌の旅という感じもしないことはないのですが。。。

やはり,今週はバタバタです。明日は某大学の情報誌を編集している会社からの依頼でインタビュー取材を受けることになっていて,旅行前の準備はどうなるのか?という感じもしてます(ま,なんとかなるかー,ですけど)

こんな感じの毎日で,このブログもここ最近更新さぼってました。ダメですね—。

だけど,仕事の方は相変わらす忙しくやってましたよ。もちろん。日経BP社ITpro掲載の記事も書いていました。

以下は,前回ご紹介したもの以降の記事です。ご興味あればご一読ください。

■「『IE 7』と『Firefox 2』が活性化させるブラウザ市場
■「YouTube買収が浮き彫りにした『Googleのスプロール現象』
■「『大手との提携』や『新広告モデル』---YouTubeが探る“次なる一手”

ちなみに来週も記事書く予定です。日本にも今後ひろまってくるかも知れない米国の新たな動き。これはMATRIXのようでもありますがゲームでもなく,「一歩進んだ米国のSNS」でもあるのかなという雑感も抱いています。興味深いのでまだまだ調べてみるつもりです。

とにもかくにも乞うご期待!,なんていうと自分にもプレッシャーかかりますが・・・

Sunday, October 08, 2006

冬,夏,初秋 2006年




ひさびさ,ほぼ1年ぶりに自分のHPに写真アップしました。以下そのWeb写真集のURLです(http://homepage.mac.com/skokubo/PhotoAlbum7.html)。

今回はキャプションなしです。ですので僕以外の人には意味分からないとは思います。まあ自分の記録としてアップしてみたといったところで,ご勘弁を。。。でももし写真そのものだけでも楽しんでもらえれば嬉しいかなとも思ってます。

ちなみにこのブログ写真の満月は昨晩のものです。ドビッシーの『月の光』(Clair de lune)なんか思い浮かべて秋の夜長を楽しんでいただければと思います。

懐かしい「NHK時計」(動くよ!)


どうですか? かなり懐かしいでしょう? そう言えば最近見なかったですよね。このNHKの時報時計。

なんでもこれ,昭和43年(1968年)ごろから平成3年(1991年)ごろまで使われていたというものだそうです(私の年齢で言えば,7歳〜30歳まで。つまり,もの心づいてからずっと見てきたわけで,多少無味乾燥とは思いつつも,これが日本標準時の時報インタフェースのデフォルトと思ってました)。

この時計,その時代背景から当然ながら今のようにコンピュータ上のソフトなんかでできているのではなくて,ちゃんと実物があったとのことです。何でも,それは名刺よりも若干大きいサイズという小さなもの。もちろん針もちゃんと動く本物の時計。NHKはこれを撮影して放送してたのですね(今はNHK放送博物館に展示されているとのことです)。

ちなみに,このブログに表示している時計画像はNHKより提供されているJavaScriptです。ちゃんと動いている画像ではありますが,厳密に言えば電波時計のようなリアルタイム性はなく,あなたのPCの時計と同期しています。つまりもしPCの時計が狂っていれば,この時計もそれに準じて狂ってしまい,NHKとしてはその誤差に関して何ら責任は負わないとのことです。 


さてここで本題なのですが・・・ここ最近,地デジテレビを導入して,アナログテレビもまだ家にあって,それらを同時につけたことがある人,こんなことを気付きませんでしたか? それは・・

「地デジはアナログ放送に比べ約2秒くらい遅れる」ーーー。

そうなんです。でもこれは当たり前のことのようなのです。なにもあなたの家の地デジテレビの性能や電波受信状態が悪いのではなく,現時点での地デジの宿命とのことです。デジタル放送は,デジタル故に膨大なデジタルデータを圧縮/伸張して放送していて,機器側でもデータ処理する必要があって,出力までに多少時間を要するようです。

それが現時点では2秒くらいで,将来的には機器の処理性能の向上で,この遅れ(ディレイ)がどんどん短くなるとのことですが,完全にはゼロにはならないようです。

で,問題なのは,先の時報の件です。やはりNHKではこのことを踏まえており,すでに地デジ放送では,時報の秒針映像が放送されていないのです。

このことを問題視して,「年末カウントダウンはどうなってしまうのか」なんて記事(掲載ページ)を書いている人もいました(まあこれについては,私としては少々あおり過ぎかなとも思います。これで記事が1本書けてよかったねなんて・・ちょっと失礼ですかね。ま,いいっか)。

それよりも,テレビで時報がなくなってしまうのが,少々寂しい気がします。

まとめます。私がここで言いたいのは,「寂しい気がする」ーー。ただそれだけのことです。だって,世紀の大イベントであるかのごとく扱われる「年末カウントダウン」って,本質的にいったい何の意味があるのでしょうか? 時刻って世界各国で異なるし(日付も),その一瞬が『世界における時代の切り替わりという,とっても貴重で,しかもユニークな時間』とはどうしても考えられないのです。

今日のブログ記事はそんな雑感でした。それにしても,このNHK時計,懐かしいナー!これに尽きます。

Sunday, September 24, 2006

酒・タバコって本当に悪いの?

酒・タバコって本当に悪いの?
橋内 章著
真興交易医書出版部 (2005.11)


この週末,おもしろい本を見つけてしまい,結構夢中で読みました。とはいってもまだ,かいつまんで読んだだけですが。しかしお酒とタバコについて考えさせられる本です。酒/タバコについて,その害のみを述べるだけでなく,効能についても医学博士の視点で冷静に分析しているというものです。

しかも,「一度でも喫煙経験のある人は(長生きするという点では)禁煙は効果無し,あるいは逆効果」なんてことを,調査/統計資料から考察していて,ちょっと衝撃的。

さらにおもしろいのは,「ガンの原因はほんとうにタバコなのでしょうか?」と,今や常識とされていることに切り込んで,問題提起しているところです。

その昔,「胃潰瘍の原因は酒」と言われていた時代があったそうです。そのころの笑い話としては,「胃潰瘍の患者は酒を飲むが,そうした患者はたいてい,理由として『痛みがやわらぐから』と言い訳する」というものがあったそうです。これ,当時の医者のあいだで結構有名な話題(ネタ)だったそうです。

しかし,今や,胃潰瘍の原因は酒ではなく,ストレスということが明らかになっている。つまり酒と胃潰瘍は原因と結果の関係ではなく,どちらもストレスという第3の因子(原因)の結果に過ぎないことがわかっているとのことです。ストレスのある人は胃潰瘍になるし,ストレスのある人は酒も飲む。しかも酒を飲むと胃潰瘍の痛みが緩和されるということも医学的に事実で,患者にとしては経験則で酒を飲んでしまうというというのは,ごく自然な行為なのだそうです。当時これらの関係が誤解されてたということですね。

で,このことをガンに当てはめてみたのがこの本のおもしろい点です。つまり肺ガンなどのガンの原因は果たしてタバコなんでしょうか? という問題提起です。実はそこには第3の因子があって,それによって,ガンと喫煙を促進するのではないか。ガンも喫煙も実は単なる結果なのではないか・・ということです。

ちょっとおもしろい考え方ではないですか? しかもタバコを吸うと頭の回転が速くなって作業効率も上がるなんてデータもあって,喫煙者にとってはありがたい本かもしれません。

さて,その「第3の因子」とはなんなのか? そこまで書くとネタばらしになってしまうので,ここでは割愛します。それと,お酒についてもいろいろ述べられています。お酒はタバコより害がなく効能もあると言われていますが,実はタバコよりも中毒性があって危険。でも効果もある。。なんて話も・・・

お酒/タバコ好きな人にはなかなかおもしろいかもしれません。ちょっと怖いけど明るくもなるーー。そんな感じの不思議な本です。

Appleの映画配信,出足好調みたい


Appleの映画コンテンツ配信は,サービス開始後の1週間で売上げが100万ドルに達したとのことです。提携しているWalt DisneyのCEO(最高経営責任者),Robert Iger氏の話では,「この分でいくと年間5000万ドルを売り上げられる」とのことです。

しかもネット配信なので,従来の配給やDVD販売にかかるようなマーケティング費用が一切ないとのことです(CNET Networksの記事)。すごいですねー!

この手のニュースにご興味あり、知らなかったという方はまず、第一報のニュースを読んでみてください。こちらです。「Appleが『iTunes 7』をリリース,ハリウッド映画の販売も開始

さらに深く知りたい方はこちら拙著の「Appleが示した“ミッシング・ピース”,映画ダウンロード販売の切り札になるか」がお役に立つかと思います。是非ご一読ください。

この記事では,米国における映画コンテンツのネット配信サービスについて,既存プレーヤとAppleのサービスを比較して冷静に見つめてみたつもりです。日本ではまだまだ実現しそうにないのですが,将来の日本における一般的なビジネスモデルになってくるのかもしれません。

しかし,この記事を書いた時点では今回のAppleのサービスがここまで好調なスタートを切るとは正直いって思っていませんでした。これは,いったいどういうこと(現象)なのでしょうか!?。潜在需要がそこまであったということでしょうか。まだまだ私にはよくわかりません。今後,各種海外メディアなどの情報を調べてみて,もっと検証し,突き詰めていきたいと思ってます。

Saturday, September 09, 2006

鮭のチーズソテー。自作


今日は久々に料理してみました。

ネタもとは歯医者で少し待ってたあいだに読んだ雑誌「オレンジページ 9月17日号(魚が食べたい)」。

写真、あまりおいしそうに写ってないけど、実際はなかなかいい出来栄えだったんです。味もOK。うまかったですよ。

作り方は以下の通り簡単です。
  1. 生鮭(トラウトサーモン)を塩こしょうして、バターで炒めます(中火で片面2分ずつ)。
  2. ミックスビーンズをフライパンのあいている場所に入れて塩こしょうして、さっと炒めます。
  3. 火を止めてモッツアレラチーズ(スライスチーズでも可)を薄く切ったものを鮭の上にのせて、ふたをして2分くらい待ちます。
  4. チーズが溶けたら皿に盛ります。
以上です。

鮭を炒めるとき、オレガノとかローズマリーをふりかけてもよいと思います。塩はなんでもOKですが、私はクレイジーソルトをかけてみました。バターの代わりにオリーブオイルでもいいと思いますが鮭が油っぽいので今回はやめました。同じ料理方法で、鮭ではなくスズキやタラだったらオリーブオイルでもいいかもしれません。酒のつまみに最高ですよー。

今日はいつもと違うブログとなりました。休日なのでたまにはいいよね。と思いリラックスした気分です。しかし来週はちょっと忙しくなりそう。そのためにもちょっと一服といった感じです。

Wednesday, September 06, 2006

米メディアも報道。堀江被告公判


堀江貴文ライブドア前社長の公判のことが海外のメディアでも報じられています。

例えば、The New York Timesの記事(写真)。
  • 「過去2年に渡り、その栄枯盛衰が日本人を魅了してきた、不作法な33歳のインターネット起業家。その堀江貴文は初公判で、自らの無罪を主張した・・・」
という文章で始まります。

この冒頭の文章のあとは、New York Timesらしくすべて、「Mr. Horie」としてるところがほかのメディア(InfoWorldの記事)と違うところ。
  • 「東京地裁における彼の登場は、O. J. Simpson裁判と同様に、人々に強い関心をもたらした」
と米国人になじみ深い前例を出して解説してます。
  • 「公の場でTシャツを着ることで、日本のコンサーバティブなビジネス慣習を冷笑してきたことで知られるMr. Horieは、黒のスーツと白いシャツ、青いネクタイを身に付けて出廷、自らの無罪を強く主張した」ーー。
こんな感じの文章が続き、そのあと、ライブドアのほかの元幹部が罪を認めていること。にもかかわらず堀江被告は断固として無罪を主張ていること。初公判の日の朝7時にはジムに行ったこと、昼食はウニとイクラのどんぶりだったこと、なんて情報も伝えてます。

また、少し前の日本における、堀江被告の担ぎ上げ方にも触れてます。
  • 「彼は当時、若者に元気と勇気を与える存在だった。小泉純一郎首相さえもMr. Horieの人気にあやかろうと、彼を衆院選に出馬させた。自民党幹部も当時は、彼を新しい日本のシンボルとしてたたえ、キャンペーンにいそしんだが、逮捕後は速やかに彼を切り捨てた」。
なんて文章で締めくくっています。いろいろと考えさせられてしまいますね。

Monday, September 04, 2006

「まだある。」

まだある。 食品編
初見 健一著
大空出版 (2006.6)


ここ最近、こんな本を「am/pmエンタ」で発見。さっそく購入して楽しんでいます。

この本、副題は「今でも買える“懐かしの昭和”カタログ」。昭和30年代〜40年代ごろに発売されたもので、今でも購入できる食品などの商品を紹介している本です。本の帯には森永卓郎氏の写真があって、私は最初同氏が書いた本と勘違いしていました。よく見ると「経済アナリストの森永卓郎氏も絶賛」という推薦文でした。

この本、見開き2ページに付き1つの商品が掲載されていて、写真とともに当時の商品開発背景などが書かれています。パラパラ写真眺めるだけでも楽しめます。また著者が当時を振り返ったエピソードなどもあり、それも時代背景を思い出させます。

私が特に懐かしく感じたのは、アルミ・チューブ入りのチョコ「チョコソフト」、ターバン巻いた実写人形パッケージの「アラビヤン焼きそば」(アラビンではないところがミソ)、昭和の子どもにとって、とってもハイソなアイスだった「メロンボール」など。

なお、上の表紙写真は「まだある。食品編」です。この「まだある。」シリーズはほかに「文具・学校編」「駄菓子編」「生活雑貨編」と合計4冊出ています。私の琴線に触れたのは、食品と文具です(買ったのもこの2冊のみ)。でもどれを読んでもきっと楽しめると思いますよ。

Sunday, September 03, 2006

「Leopard」と「Live戦略」


またまたすっかりブログご無沙汰していましたが、先月の8月は記事2本書きました。

ご興味ありましたらご一読ください!

1本目:
Appleの次期OS「Leopard」は期待外れ?今年の開発者会議はサプライズなし」(写真=Appleの次期OS「Leopard」の機能「Time Machine」)

2本目:
Microsoftが進める「Live戦略」,狙いはWindowsやOfficeとネットの融合か

「赤いクレヨン」、素晴らしいー!

この週末、用事があって下北沢に。

で、夕食は「赤いクレヨン」という店。

ここで飲んでタクシーで家に戻った時点で、はッとバッグを忘れたことに気付きました。このお店のカウンター席の下には十分に奥の深い荷物用ラックがあって、大変便利なのですが、そのせいか帰る際にすっかりバッグのこと失念。帰って店に電話して翌日以降取りに行くことをつげたら・・

  • お店:「宅配便でお送りします。さっそく今から手配します」

  • 私:「大変申し訳ないですが、そうしていただけますか? もちろん着払いで結構ですから」

  • お店:「いえいえ(お客さまの忘れ物)こちらで気付かなかったのがいけなかったので、こちらの元払いでお送りします」
え、そんなことしてくれるんだーと感激。で甘えてしまいました。
で、本当にその翌日の今日、ちゃんとバッグ届きました。すばらしいー。家の鍵、事務所の鍵、車の鍵などなど、いろいろ入ってたので大変助かりました。ホント・・

実は以前、新宿のセンチュリーハイアットに仕事で一泊したとき、PCの電源を置いてきてしまったことがあります。ホテルに電話して今回と同じく宅配便で自宅まで送ってもらったのですが、着払いでした。まあ当然ですよね。それだけでも御の字ですよね。しかし、名の知れたホテルの顧客サービス VS.下北の居酒屋のサービス。後者の勝ちです! 感謝です。

ちなみに、この「赤いクレヨン」。関西風創作料理の店で、和食です。店員も関西弁で気さく。大変丁寧な応対で、客のこと十分に気遣ってくれます、料理については、刺身などはなかったと思いますが、鳥料理とか、煮込み料理がうまいです。私は、24時間煮込んだという牛すじとか、タコ/トマトのカルパッチョ風盛りつけのサラダ、それから、いろんな鳥の部位を盛り合わせで鉄板焼きしたもの(名前忘れました)。なかなかうまかったと思いました。また行こうっと!!

◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇

その後、この店のことネットで調べたらオーナーは演歌歌手の香西かおりとのことです。お店の雰囲気はこんな感じです(写真掲載サイト)。

Saturday, August 05, 2006

ベールを脱ぎ始めた「Zune」


7月の最終日になりますが、こんな記事を掲載しました。

『iPodキラーになれるのか?』,ベールを脱ぎ始めた「Zune」に沸くメディア

またまたMicrosoftの話ですが、今回は同社がiPod対抗の携帯型音楽プレーヤを計画しているという話です。

Microsoftのジェネラル・マネージャがBillboard誌のインタビューに答えて明らかにした内容が一気に広まり、この7月下旬から話題を呼んでいます。

記事執筆時点ではプレスリリースも含め同社の公式発表は一切なかったのですが、その後同社が行ったアナリスト向け説明会で、Entertainment and Devices DivisionプレジデントのRobbie Bach氏がこれについて言及(Microsoftの資料)。初めての一次情報で、これにて私自身もこの「Zune計画」が確かなものと確認できた次第です。

今回は記事最後の部分で、BusinessWeek誌の「世界で最も革新的な企業(World's Most Innovative Companies)」というランキングを引用しつつ、自分の思いも含め軽くMicrosoftを批判した形になっています。果たして「Zune」にはAppleのiPod/iTunesと一線を画すイノベーションがあるのでしょうかーーー。そこらへんが、今後の注目点です。

さて、来週はApple Computerの世界開発者会議(WWDC:Worldwide Developers Conference)が開催されます。Appleのイベントでは毎回サプライズがあります。今回は何が発表されるのでしょうか。来週はこのApple関連の記事を書いて、お盆休みを迎えたいと思います。掲載は金曜日になる予定です。掲載ページはココです。Check it out!

Wednesday, July 19, 2006

ゲイツの次の活動拠点は巨大財団


ここのところブログご無沙汰していました。

特に深い理由はなく、バタバタしていただけなのですが、いろいろご心配のメールもいただき、大変申し訳ありません。

なんと前回の更新は1カ月前!です。いかにさぼっていたのかと驚きです・・・

しかしこの期間、大変忙しかったのですが、その分、公私ともとても充実した日々を過ごしました。将来的にそれなりの成果が出てくるのではと期待しています。

さて今日の本題ですが、先週、「ビル・ゲイツが第2の人生を賭ける巨大財団の実態」という記事を書きました(ITproの記事ページ)。

米Microsoft会長兼チーフ・ソフトウエア・アーキテクトのBill Gatesはこの6月15日、2年後の7月をめどに同社の日常業務から退くと発表。事実上の引退宣言をしました。そのGatesがその後主な活動拠点とするのが、同氏が夫人とともに設立した財団「Bill & Melinda Gates Foundation」です(画像=財団のWebサイト/掲載写真はWarren Buffett氏との公開対談の模様)。

なんと、この財団の規模、あのロックフェラー財団のほぼ10倍で、資産残高は米国1位。世界では2位で、以前このブログでも触れたスウェーデン家具チェーンIKEAの財団に次ぐ規模です。しかし純粋な慈善財団ということでは Gates財団が世界一という見解もあるとのことです。

このGates財団の資産残高はなんと292億ドル(3兆円超)。そして、この6月終盤、Gatesに次ぐ世界第2位の富豪と言われる投資会社会長のWarren BuffettがこのGates財団に、将来にわたって約370億ドル(4兆円超)相当を寄付すると発表しました。これにより、Gates財団の毎年の助成金の額はなんとUNICEFが集める寄付金の年間総額とほぼ同じになります。

しかも、財団のこの資産は、株式運用という手法で毎年いっこうに減らないという仕組みになっています。まさにゆるぎない世界一の富を手にした男。コンピュータの世界を支配したGatesの次なる野望とは何なのでしょうか。政府を介さない、富の再配分システムの仕組みまで変えてしまいそうな、Gates財団。 ----- そんなことをレポートした記事です。

◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇

ブログ前回更新後はこのほか、次ぎのような記事も書きました。こちらもご興味ありましたらご一読ください。是非!

■「米Amazon.comが食料品販売に進出,その狙いとは?」(ITproの記事ページ)。

Wednesday, June 14, 2006

You're Beautiful


久々の「今宵はこんな曲」です。最近気に入って聞いているものを2つご紹介します。

1つ目は、James Blunt(ジェイムス・ブラント)の「Back To Bedlam」というアルバム。この中の2曲目の「You're Beautiful」はなかなか渋いですね。よく聞いています。これ、トヨタ自動車の「Vitz」のCM(宮沢りえ/西島秀俊出演)で流れている曲でもあります。

James Bluntは、英国のアーティストで、何でも、デビューは2004年10月。2005年に英国最大のヒット・アルバムになったそうです。

もう1つは、Daniel Powter(ダニエル・パウター)。こちらはカナダ人。こちらもデビューアルバム。35歳の新人とのこと。これは3曲目の「Bad Day」がおすすめです。

最初にヒットしたのは欧州で2005年の春だったとのことです。邦題が「バッド・デイ~ついてない日の応援歌」という通り、ハスキーな高音がなんともせつないです。

ちょっと疲れた週半ばの夜、あるいは静かな日曜の夜などによいのではないでしょうか。

Sunday, June 11, 2006

Webの情報,どう整理してますか?


「Webの情報,どう整理してますか?---はてな,Googleなどの便利なブックマーク・サービス」(ITpro記事ページ

先週はこんな題名の記事を掲載しました。

ここ最近始まったばかりのWebのサービスも集めて紹介しています。これら,なかなかおもしろく,みなさんのWeb情報管理に役立つのではないかと思ってます(ここで紹介したものは今のところ全部無料です)。

実はこの記事,当初は気張っていて,Googleの製品戦略といった線でプロットを考えていたのですが,その後ぐっと肩の力を抜いて,ここ最近私が目にしいて試していた便利なサービスを紹介するという形に切り替えました。

このリラックス気分が奏効たのか,今,多くの方に読んでいただいているようで,ITproではヒットランキング2位。「はてなブックマーク」では現時点で275のブックマークと,私の記事では過去最高のブックマークをいただいております。大変ありがたく思っています。感謝ー(はてなブックマークのサイト)。


以下,今回紹介したサービスをまとめてみました。記事と併せて参考にしていただければと思います。
  • del.icio.us:海外で著名なソーシャル・ブックマーク・サービス
  • はてなブックマーク:国内最大手のソーシャル・ブックマーク・サービス
  • ニフティクリップ:ニフティも始めました。同じくソーシャル・ブックマーク・サービス
  • RBOOKMARK:"ソーシャル"でない自分専用のブックマーク・サービス。メモ機能が充実
  • あとで読む:自分のメール・ソフトで管理できるブックマーク・サービス
そして,(ここでドラムロール)・・Webアプリ真骨頂のGoogle
やはり,Google。結構便利です。みなさんも是非使ってみては! 利用にはGoogleのアカウントが必要です。持ってない方は私に言ってもらえればインビテーションお送りします。

Monday, May 29, 2006

グリコワンタッチカレー(復刻版)


「グリコ ワンタッチカレー(復刻版パッケージ)」というのをネットで発見しました。

黄色いカレーで,昔の給食のような味ということです。懐かしいですね。

なんでも,江崎グリコ曰く,「1960年(昭和35年)ころは、カレーといえばカレー粉の粉末か、包丁で削って使う大きなブロック状のルウが一般的。(中略)そんな中、そのまま鍋に入れても溶けるワンタッチカレーは、手軽さとおいしさで話題。大好評でした」(同社)とのこと。

グリコは当時,板チョコの型を利用してこのルウを製造していたとのことです。製菓会社ならではですね。でもそのおかげでカレーが家庭に一気に浸透することに・・。銀座の高級"ライスカレー"の時代からコモディティ化へのきっかけになった商品ということでしょうか。

「板チョコの型でカレールウ」というのもすごいですね。本田技研の四輪進出当時の「チェーン・ドライブの自動車」,といった感じでしょうか。自社の既存技術/資源をなんとか転用して新機軸を打ち出すーー。そんな企業フロンティア精神。大変勉強になります。

ちなみにこのワンタッチカレー,ネット販売で買えます(グリコのWebサイト)。

実は私,黄色いパッケージの辛口(といっても今となってはそんなに辛くはないとのこと)を注文してしまいました。

グリコ直販とのことで注文単位は最低10箱。1箱で12皿もできてしまいます。とても食べれません(-_^;)。そこで今度,どなたかご興味ある方に少しもらっていただこうと思ってる次第です。

このワンタッチカレーの歴史はこんな感じです(グリコのWebサイト)。

結構バージョンアップしてることを知り驚きです。とはいっても味は今でも昔風の懐かしいものらしいです。それとレトルト商品も発売されていたとのことなのですが,私は見つけることができませんでした。残念です。(情報:レトルトカレー.com

品物の到着,今から楽しみです。どんな具を入れたらよいのでしょうか。やはり今どきの高級ビーフは似合わないですよね。薄くてぺらぺらの「豚の細切れ」ですね。昭和の味,楽しんでみようと思います。

Saturday, May 13, 2006

人気急上昇中のビデオ共有サイト


今週の【US NEWSの裏を読む】はこんな記事となりました。

新たな巨大テレビ局?それとも無法地帯?---大ブレイクしたビデオ共有サイト『YouTube』成功の理由と課題掲載ページ
タイトル少し長かったですかね?

GW明けの第1週目でしたが,少し飛ばしすぎのスケジュールで,やっとこさで原稿書き終わりました。前回の「MySpace.com」(記事)の続編のような形ですが,このYouTubeも今,すごい勢いでユーザー急増中です。

ここ最近,試しにここに映像ファイルをアップロードしていたのですが,これがすごく簡単。驚きです。この簡便さがうけているようで,映像をとりまくコミュニティが形成されています。それも,米国の雰囲気ふんだんに醸し出す自由奔放な世界です。

「どのビデオがたくさん観られているのか」といったランキングに加え,「評価が一番高いビデオは?」「最も話題になっているビデオは?」といったランキングもあり,なかなかおもしろいです。

これらはYouTubeのスタッフが選抜しているのではなく,あくまでもシステムが自動でランキングしています。こうした,人の手を介さない手法で人々の関心のあるものがピックアップされていくという仕組みはこれからのメディアの在り方のようで大変興味深いです。

もちろん開放的な雰囲気なことからYouTubeには何でもありです。テレビ番組/映画を違法コピーした著作権侵害コンテンツやポルノ映像など・・といった具合。

前回の記事のMySpace.comと同じことがここでも起こっているというわけです。いわゆる日本でもよく言われる「ネット社会の悪」の部分です。しかし,どういうわけか,米国ではこの「悪」に対する反応が日本よりは鈍いような気がします。ともすれば「野放し」とも思えるような・・・。

これはあのかつてのNapsterについても言えるのかもしれません。訴訟によって市場から追放されるまでの数年間,Napsterは違法コピー音楽共有の温床になっていました。なんで米国ってそうなの? と思うのですが,これは梅田望夫氏の著書「ウェブ進化論」(私の関連ブログ記事)の一節を読むと氷解するような気がします。以下少し引用します。

日本の場合,(インターネットの)インフラは世界一になったが,インターネットは善悪でいえば「悪」,清濁で言えば「濁」,可能性よりは危険の方にばかり目を向ける。良くも悪くもネットをネットたらしめている「開放性」を著しく限定する形で,リアル社会に重きを置いた秩序を維持しようとする。 (中略) 米国が圧倒的に進んでいるのは,インターネットが持つ「不特定多数無限大に向けての開放性」を前提に,その「善」の部分や「清」の部分を自動抽出するにはどうずればよいかという視点で,理論研究や技術開発や新事業創出が実に活発に行われているところなのだ。--ウェブ進化論」=梅田望夫著(筑摩書房)

なるほど。と思ってしまいます。まさにGoogleに代表されるような企業の活動がこれにあたるのでしょう。話を戻しますが,あの当時,Napsterが広まったことで,音声ファイル圧縮フォーマット「MP3」や「PtoP」通信をはじめとする技術のイノベーションがありました。

そのころの音楽メディアはCDが中心。パソコンに音楽ファイルを保存するというのは,Napsterがなかったらこれほど急速に普及しなかったかもしれません。

その後には,アップルの音楽ダウンロード販売や,iPod,フラッシュメモリ・プレイヤー,そしてau/ドコモ/avex/オリコン etc.などが今展開している携帯電話向け楽曲販売などとつながってきたのだと思います。

何パーセントか(あるいは50%以上でも)違法性があるからといって,即座に全面否定しないというのが米国流のようです。少しでも将来につながる技術革新の可能性があれば,それを検討する,あるいは市場がどう育つのかしばらく見る。そんな姿勢が潜在的にあるのかもしれません。

もちろんその過程では人々あいだでさまざまな意見が飛び交い,激しい議論がなされて,やや面倒です。結論の出し方が少々遠回りで迅速な方法ではないとも思いますが,それは民主主義の宿命なのかもしれません。

◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇

以上,実は先日,なかはらさんからいただいたコメント&メールの内容を熟考して,こんなブログ記事に至りました。少々自分の考えの方向性について悩んでいたのですが,すっきりしたような気がして感謝してます >なかはらさん。

ネット社会には功罪がありますが,私は「功」の部分を見つめて,世界で起こっている最新動向をレポートしていければと思っています(とまあ,そんな堅苦しいものではないのですが,技術者の方などに気軽に楽しんでもらえる読み物を提供できればと思ってます)。

Friday, May 05, 2006

IKEAは家具界のユニクロ?


スウェーデンを本拠地にする家具メーカー「IKEA(イケア)」。日本への本格参入の第1号店がオープンとなりました(Webサイト)。場所は千葉県船橋で,あのスキードーム「ザウス」の跡地です。

店舗は巨大(写真)。ショールームに飾ってある家具を見て気に入ったら,セルフサービス・エリアで自分で品物をピックアップ。レジで精算するというシステム。ほとんどの商品は組み立て式で,自分で車で持ち帰るというのが基本。

その分お値段を抑えているとのことです。店内にはカートや,ショッピングバッグ,メモ用紙(ショッピングリスト)と鉛筆,メジャーなどが置いてあり自由に使えます。メモは商品がどの棚のどの列に置いてあるのかを記入するもので,これなしでは効率よく買い物できません。

しかし,セルフサービス・エリアはあまりにも大きいです。吹き抜け3階の巨大倉庫。ここで客に商品をピックアップさせるとは驚きの発想です。。

そんなアイディアはなかなかいいかもとも思ったのですが,現時点では日本市場ではなかなか難しい面もあるのではと思っています。IKEA,まだまだではないでしょうか。以下に細かな感想まとめてみました(長いです,お時間のある方のみどうぞ)。

  1. 初期のユニクロ戦略?
    IKEAの家具って,基本的に白/木目の商品が多く,どのショールーム・コーナーに行ってもあまり変わり映えなく,「え,ここってさっき見なかったっけ」とデジャブ感覚に陥ります。

    しかし商品は確かにお安く,悪いものでもありません。通販でいえばディノスよりはよくはないが,ニッセンよりはちゃちでないといった位置付けでしょうか。すべてがシンプルで,それなりの今どき感はあります。ただ特に変わったものやそんなに洗練されたものはありません。ちょうどユニクロといった感じなんでしょうか。昨今のファッション誌にあるようなモダン・インテリアを求める人には不向きと思います。

  2. 本当にみんな持ち帰ってるの?
    「ほぼすべての商品は組み立て式で持ち帰りが基本」(IKEA)。というけれど。本当にそれって可能?って疑問。例えばベッドやソファはまず無理です。特に普通乗用車では。それと混んでるときは,車の置き場は臨時駐車場になってしまい,そこまでバスでの送迎。つまりちょっとしたパーク&ライドです。問題はそこまでカートを使わせてもらえないところにあります。

    ん〜日本人あまり肉食ではないのでそんな遠くまでかついで運べませんー! 実際の光景をみても北米のホーム・ショップみたく元気に品物かついでいる人は皆無でした。

  3. 「日本市場独特の商品展開」(その1)
    日本人に合わせた品揃え,っていうけれど・・・
    本当にそうなのでしょうかと疑問でいっぱいです。例えばシステムキッチンの高さ(寸法状の)。明らかに背の高い北欧人向けの商品。北米のシステムキッチンよりも台が高く感じました。日本のお年寄りにはまず無理でしょう。北米のシステムキッチンでも日本人にはなかなか大変と言われてます。まあ使えないことはないのですが,例えば,背の低いお年寄りは肘が手首より下あるいは水平状態になってしまうんです。そうするとシンクで作業してるときなど水滴が肘を伝わって服や床にポタポタと・・・。

    こんな細かいことって実際に生活してみてはじめて分かることなのですが,ショールームでは当然分かりません。日々の生活でかなり「不快」要因になってしまう重要事項なのですが。

  4. 「日本市場独特の商品展開」(その2)
    店内には,インテリア小物を売っている「マーケット・ホール」というコーナーがあり,IKEAブランドのキッチン用品/カーテンなどが売られてます。しかし,例えばフライパンは,日本のものに比べ非常に重く,また浅いものがほとんどです。北欧では,ガスではなく電熱が主流だからでしょうか。

    また北欧の調理の主流はオーブンや鍋で,日本のような炒め物でフライパンを持ち上げて混ぜることはまずないのでしょう。油は浅く入れるソテーが主流で,揚げ物はあまりないので深いものはいらないのでしょう(ほんとうに日本の市場調査してるのかな,IKEAさん?)。

    カーテンですが,日本では,お隣が近いため,影さえも映らない「遮光率○○%」という商品が購入の目安の1つになってます。しかしIKEAには,そんなカーテンは一切ありません。お隣が100メートル以上離れている環境ではそんなこと思いもしないのでしょう。またカーテンのデザインもいまいちあか抜けないというのは私の気のせいでしょうか。変に東洋を意識したものもあるのですが,それはあくまでも北欧人の考えた東洋。そんな印象です。しかも薄く透けてるものを大量に並べてある。力の入れどころ間違ってる気がします。

そこそこ品がよく,質もよい画一的な商品を大量に売る,というのがユニクロの初期の戦略で,事実それが奏効してファーストリテイリングはかつてエクセレント・カンパニーと言われてました。ところがそれがやがて行き詰まり,ユニクロは,今,多品種/少ロット戦略。それでもなかなか苦戦しているようです(関連記事)。

北欧生まれの家具版ユニクロ。果たして日本でどこまでいけるのでしょうか。私としてはちょっとがっかりで,明日以降しきり直しです。世田谷通りのリサイクル家具店の方が安くてセンスよいものがある(常にではないですが)とも思いました。東急ハンズとディノスの商品も検討したいと思ってます。

今後どうなるのでしょう,IKEAさん。もっと日本市場を研究する必要があるのかもしれません。ザウスのようにならないことを祈ってます。

Monday, May 01, 2006

mixiの20倍以上,米国の巨大SNS


「mixiの20倍以上,7000万人超の会員を誇る米国の最大手SNS『MySpace.com』とは?」(掲載ページ

大型連休突入前の先週木曜日,こんな記事を書きました。知ってる人は知っている米国のSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)最大手「MySpace.com」についてです。お時間ありましたらご一読ください。

日本最大手の「mixi」の会員数は,この3月1日現在で300万人。これでも十分すぎるほどの巨大コミュニティなんですが。。

このMySpace.comの場合,その会員数はなんと7400万人(まもなく7500万人に達しそう)。なんともカナダの人口3200万人の2倍以上。英国/フランス/韓国のそれぞれの人口よりも多い。

MySpace.comの会員数は今,毎月600万のペースで増え続けているとのことで,このままいけば年内には日本の人口とほぼ同じに・・・すでに日本の全男性あるいは全女性よりも多いし,さらに言えば,あと2カ月で日本の15〜64歳という,児童を除く就学/就労年齢の全人口(8300万人)を超えてしまいます(総務省 統計局の資料)。

こんなに会員数が多いわけですから,なんでもありです。ブログ,フォーラム,グループにはありとあらゆる人の情報があります。音楽,ビデオ,映画といったエンタメ・コンテンツが充実してるのもMySpace.comの特徴。著名なミュージシャンなどもいるそうです。ご興味のある方はお試しあれ!

Sunday, April 16, 2006

マネックスのセミナーと矢沢永吉


マネックス証券のセミナー「第一回 マネックス資産運用フェア」というのに行ってきました。場所は赤坂プリンスホテル。

開催前に近所のイタリアン・レストランでランチをとったのですが,そこで横の席に矢沢永吉氏を発見,そんなおまけ付きの休日でした。いやー,渋かったですよ。

矢沢氏,午前11時ごろでしたが食事もりもり食べてました。このレストランの名前と場所,ほんとはすんごく言いたいのですが(私もいまだ興奮状態なので),でも,ここ矢沢氏のプライベートな空間のようなのでとりあえずこのブログでは非公開といたします。

さて,マネックスのセミナーの話です。スポンサー企業はJPモルガン・アセット・マネジメント,HSBC投信,日興アセットマネジメントなどでした。

しかしこれら投信会社のセミナーもよかったのですが,目玉はやはり,(1)「マネックス証券社長CEOの松本大氏/渋澤健氏(渋沢栄一の孫の孫)など3名のパネルディスカッション」と(2)「伊藤元重氏(東大大学院教授/WBSにも出演する人=写真)の講演」でした(同氏研究室のWebサイト)。

前者は,「オルタナティブ投資」商品に関する対談でした。これは,株や債券といった従来の投資対象の以外のものに投資することで,「ヘッジファンド」とか,上場前の会社に長期投資し回収する「ベンチャーキャピタルファンド」,企業のリストラや買収機会を利用して資金提供し回収する「バイアウトファンド」などがあります。

マネックスの商品は,これを50万円から購入可能とし,これまでの富裕層限定商品から,我々一般にも提供できるようにしたというものです。

さて,私が今回で目玉と感じたのは実はこれではなく,後者の伊藤元重氏の講演です。大変おもしろかったです。

話がうまい,プロ!です。眠気も吹っ飛びますし展開もうまい。台本/メモもみずよくも1時間あれだけおもしろく話せるのか。「これで終わります」と言われたときは物足りなさを感じたくらいです。

その伊藤氏の講演。お題は「日本経済の現状と展望を探る」でした。

要点4つほどありましたので,以下にまとめました(思い出せる限りで)。お時間ありましたら,ご参考にしてください。

  1. 中国が日本経済をも支える
    世界の経済成長率は4%。これは1970年代の水準で,ここ最近(80年代/90年代)にはなかったほど高水準。それを支えているは中国(中国の経済成長率は10%)。日本は今1.7%だが,中国における外資系企業が中国で物を生産し,それを全世界に輸出しており,これが世界経済を支えている。

    もちろん日本企業もその恩恵を受けている。その中国の経済成長を支えているのは都市と農村の経済格差。人口10億人いる中,1日2ドルの生活水準が4億人,6ドル程度が2億人。これらが農村から都市部に出稼ぎ。彼らが中国の安い労働力構造を支えている。この構造はいつか破綻すると思うが,2010年くらにまではこの状態が続くだろう(伊藤氏)。

  2. インフレに要注意
    インフレは,過去10年以上も地道に稼いできた個人資産を一気に消失させてしまう——。オイルショック時(当時の物価上昇率はなんとほぼ20%)で,1970年代後半に定年退職した人はこの影響をもろに受けた。この経験から日本人は学んだ。そこで借金しても物を買う(例えば家)が正しい資産運用方法という考え方が定着した。

    しかしその後,バブル期とその崩壊が待っていた——。これによりインフレ時の資産運用手法は根底から覆った。多くの人が資産を減らすはめに・・この経験から日本人は学んだ。そこで預貯金が最も安全で正しい資産運用ということを学んだ。

    さて,今後は——。我々には3つの目を持つことが重要と言われている。それは全体を鳥瞰する「鳥の目」,そして細部にまで緻密に調べる「虫の目」,そして潮目を見る「魚の目」(「"うおのめ"ではありませんよ」と伊藤氏)。同じ状況はいつまでも続かない。変化する時代の流れを見極め,その時々に最も適した資産運用方法を考えることが重要となってくる。

  3. 金利について
    政府は5年後の金利を4%程度と見ている。しかしこれはある意味健全なこと。デフレからの脱却が伝えられ,マインドも景気回復に向かっている中,今の低金利が続くのは土地と株価の高騰を招き,むしろ危険。現在の1.9%でも異常な状態。今後金利が上昇していくというのが日本経済にとってもっともよいシナリオであろう(伊藤氏)。

  4. 資産分散/リスク分散(講演最後のエピローグ的な話)
    資産3分割(預貯金/有価証券/土地)は昔から言われているが,それは今でも重要。しかし,これからは4分割と思う。それはこれまでの3要素に加え,「人的資産」を加えたもの。自分が死んでしまってはもともこうもない。健康に気を付け,また情報収集や研究などを怠らず,自分の頭も鍛える。今の投資家にとってこの資産4分割が重要なのではないか(伊藤氏)。

Saturday, April 15, 2006

驚き/悲しみ/喜びの「Boot Camp」


「Macの筐体内に"Wintel",驚き・悲しみ・喜びの『Boot Camp』」(ITpro掲載ページ

今週はこんなタイトルの記事を書きました。ネタはこのブログ記事の前々回分を書いていたときに突如として飛び込んできた米Apple Computerの発表

やはり大きなニュースとなりました(ITproの記事)。テクノロジー系のメディアはもちろん,New York Times(記事1記事2)といった一般紙でも大きく取りあげられるほど,今,業界関係者やMacファンの間でさまざまな議論飛び交っています。

なにせ,Macがその"体内"に,Intelに続きWindowsまで受け入れてしまうのですから・・。「長年宿敵としてきた"Wintel"に屈したApple」——。そんな論調も少なくありません。

これらの記事ではMac信者の動揺が如実に伝えられてます。私自身もまだ驚きが冷めやらぬままの執筆となりました。その影響か,デスクから「パッションが溢れてますね」という言葉いただいてしまいました。やはり感情が前面に出てしまったのでしょうか。できるだけ冷静に書いたつもりなのですが・・。

今回はAppleの投資家向け資料なども調べ,グラフも付けました(掲載ページの2ページ目=このブログの写真)。Appleはコンピュータ会社なのに,なんと昨年10—12月期の業績ではiPodの売上げがパソコンの売上げを超えてしまった。それも2倍近くーー。そんなデータも今回の記事の見所,のつもりです。お時間あったらご一読ください。

しかし日々の使い勝手としては自分のMac 1台でWindowsも利用できるようになるのはやはり魅力的。MacはOSとしては最高なのですが,利用できないアプリやWebのサービスが多いんです(USENの無料ブロードバンド動画配信サービス「GyaO(ギャオ)」がその代表例)。サービスが限定されてることは辛いですよね(>_<)。

◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇

明日は赤坂プリンスホテルでマネックス証券のセミナーにがあり,これに出席してきます。「第一回 マネックス資産運用フェア」というもので,社長CEOの松本大氏,東京大学大学院教授の伊藤元重氏などが講演するとのこと。結構楽しみです。機会あったらこのブログでもご報告したいと思います。

Sunday, April 09, 2006

梅田望夫氏の「ウェブ進化論」

ウェブ進化論
梅田 望夫著
筑摩書房 (2006.2)

梅田望夫氏の「ウェブ進化論」。とうとう読み始めました。遅すぎですか? (^^;) しかも今週は忙しいので"完読"するにはまだまだ時間がかかりそう。

米Forbes誌コラムニストのRich Karlgaard氏が言う「チープ革命(Cheap Revolution)」(原文)という定義の引用で始まる本です。

この「チープ革命」によって文章/映像/写真といったコンテンツの配信能力は,これまでの放送局など既存メディアだけの特権ではなく,誰にでも開かれた可能性となった。しかしそこにはコンテンツの玉石混合という問題があった。そうした懸案事項を一気に解決しつつあるGoogleという会社。それによって世の中は変わろうとしている。そんなことを本の冒頭で述べています。

梅田氏は先週金曜日にテレビ初出演しました。テレビ東京の「ワールドワイド ビジネスサテライト4月7日放送特集ページ)」です。ここでもやはり同じテーマで,ネットと「コストの変革」について述べていました。計算能力や通信,記憶容量がユーザーにとって「ただ」になっていく。

そのような方向に進化していく今の時代に続き,今後何がもたらされるのか,そんなことを示唆していました。また同番組では「ロングテール」という昨今のマーケティング効果/手法(関連記事)についても触れていました。

今までの商品展開とは何が違うのか。それは「コスト構造」。それが今後のネット/リアル社会の本質ーー。梅田氏はそんなことを述べてました。

梅田氏と,同氏の著書については,私がとやかくいう必要もありません。ネット・メディアでもかなり取りあげられています,以下にリンクを張っておきます。ご参考にしていただければと思います。

◎梅田望夫氏関連記事(抜粋)
「梅田さん、Web2.0って企業情報システムに影響しますか?」
Googleとオープンソースの知られざる関係
「ウェブ進化論」の梅田望夫氏が語る“Googleという隕石”
「あちら側」のGoogle,「こちら側」のMicrosoft


◎梅田望夫氏のWebサイト(ブログも含む)
MochioUmeda.com


◎CNET Japan掲載ブログ
梅田望夫・英語で読むITトレンド

Saturday, April 08, 2006

「千円札は拾うな。」

千円札は拾うな。
安田 佳生著
サンマーク出版 (2006.1)

今日は週末なのになぜか7時に目が覚めてしまいました。昼ごろ恵比寿に出かけ,友達に会い代官山でランチ。午後はそのあたりのカフェでその友人の英会話教師を務め(無償でたまにやってます)その後帰宅。本を読んで過ごしました。「千円札は拾うな。」という本です。

なかなか読みやすく,珍しくスラスラと簡単に読み終えてしまいました。ガソリンスタンドで洗車やってもらってるときとか,録画しておいた,まああまり興味ないTV番組を再生したりしながらとか,そんな時間も使って一気に。

「千円札を拾うな」というのは,目の前に1000円札が落ちていて,それを拾っても果たしてそれが本当に価値のあることなのか。君はそんな事に注力するのではなく,その労力をもっと研ぎ澄ました集中力で独創的な発想を持って日々過ごせば,10万円でも,100万円でも稼げるのではないか,そんなことを提唱してる本です。1000円札を拾うというのは「残業代を稼ぐ」と同義とも示唆しています。そもそも1000円札を拾うことって何なのか?

事実,1000円札のすぐ横に1万円札が落ちてたら,誰もが1万円の方を拾う。実は世の中,それ以上のチャンスがゴロゴロ転がってる。それに気付かないのは,1000円札を拾うことがまあ結構徳と思っているからだ。そんな展開で始まる本です。

中には事例として挙げていることで共感できない部分もあるのですが,概ね考えさせられることを述べていると思いました。

企業経営者としての考え方,お金の使い方など,納得できる部分も多々あり。また生き残っていくためには「変化」が不可欠といことも意識化させられました。その点はなかなか深く,時間があったらもう一度じっくり読み返したい。そんな本でした。

ダーウィンの言葉にこんなものがあったというのを,大手企業経営者が引用してたのを思いだしました。

「最も強い者が生き残るのではなく、最も賢い者が生き延びるのでもなく、また弱いものが滅びるのでもない。 唯一生き残るのは変化できる者である」 ーー

こんなこと考えさせられる昨今です。この本に限ったことではないのですが,「変化」が重要なこと,やはり痛感させられます。

明日は,梅田望夫氏著「ウェブ進化論」を読みたいと思いますが,たぶん,時間ないかな。今週たまった仕事がそこそこあるので。。。それと新たな業務システムについてもあれこれ考えたいとも思ってます。ウォーキング/腕立て/腹筋しなければ。おっさんも結構いそがしいんです (-"-;)

Wednesday, April 05, 2006

バイク便,上海まで当日配達開始


「バイク急便,東京ー上海間の当日配達サービスを開始」(nikkeibp.jp掲載

今週,弊社でこんな記事を書きました。

バイク便事業を手がける「バイク急便」は4月3日、東京ー上海間の当日配達サービスを開始した。上海市郵政局傘下の物流会社「上海郵政全日送物流配送」と提携し、書類/サンプル品などの小荷物を配達する。初年度1億円の売上げを見込むーー。

という記事です。なんでも,「朝10時までに受け付けた荷物をその日のうちに届ける」とのことで,なんとも迅速なサービスです。しかし「バイク急便」だからといって,上海までバイクで行くわけではありません。「虚構新聞」じゃないのですから。(^^;)

Webサイトで申し込みを受け、バイク便で集荷。その後,なんと,スタッフが飛行機に乗って成田空港ー上海浦東国際空港間を移動。現地空港で提携会社のスタッフに荷物を渡し、届け先まで運ぶ,というのがその全容。気になるお値段ですが,9万円〜17万円で「既存の他社サービスよりも安価に抑えた」(バイク急便社)とのこと。

これが安いのかどうかは私には分かりませんが,なんとも,先の「明治製菓のカカオ99%チョコ」同様,ここ最近目にするニュースはすべて虚構新聞の記事のように思えてしいます。エイプリルフールがあったのでなおさらです。私だけでしょうか?

しかしバイク急便社は,運転代行サービスも手がけていてなかなかおもしろい会社です。電話すると,都内なら30分以内で2人乗りバイクが現地に到着,1人が客の車を運転,1人がバイクでついてきて,自宅までーー。車のトリップメーターで距離を計算し料金を支払うというものです。

タクシーよりは高いんですが,罰金や事故より代償は遙かに少ないというわけ。これ私,一度利用しようと思い電話したのですが3時(午前)で受付締切,と断られてしまいました(その日はビジネスホテルで寝ました)。今は午前4時まで受け付けているらしいのですが・・

以上,こんなことを書いてましたら,今アップルが結構,大きなニュースを発表しました。Intel MacでWindowsをブートできる機能(ソフト)を「アップル自ら」提供するというものです。これ,次期Mac OS X「Leopard」にも一機能として搭載されるそうです。もちろん,Windows XPを別途購入している必要はあるのですが・・・

この話題,私のコラムで次回のネタになりそうです。

究極の「カカオ99%」のチョコ


カカオ99%のチョコレートを明治製菓が4月11日に発売するそうです(発表資料)。1箱45gの板チョコで,価格は210円。

これ,1箱にカカオマスポリフェノールが1700mgで、ミルクチョコレートの約4倍なのだそうです。「砂糖を一切加えず、カカオ豆そのままの味を追及した究極の板チョコ」(同社)とのこと。すごいですね〜。

実は私,5〜6年前から仕事がら,なんとなくですがチョコの効果を経験則的に意識していまして,しょっちゅう食べてました。しかし,そのころの市販品はほとんどがミルクチョコで私にとっては甘過ぎ。明治のブラックもやや甘過ぎと感じていました。そのうち「森永ダース」のブラックが出てからそれ一辺倒でした(後に,明治で「チョコレート効果」も出ましたが,やはり甘過ぎでした)。

その後,ほぼ1年くらい前でしょうか,本格派チョコ・ブームが始まりました。カカオの含有量は60%以上が効果的などと言われ,それが当たり前のようになりました。「森永ダース」のブラックも,そこまではいっていなかったことを知り,これまで食べ続けてきた日々を振り返り,がっかりした思いがあります。

それから,あれよあれよ。ここ数カ月は72%が主流になり,この3月下旬に86%というのを発見。驚いていたところでした。そんな折,99%の登場です。しかも明治の「チョコレート効果」シリーズからです・・・。

しかし,今回発売されるのは板チョコ。やはり,分包タイプのボックス・パッケージや錠剤タイプのボトル型の方が便利ですよね。明治さん,期待してます。

しかし,99%って,じゃ1%は何なの?と思ってしまいます。「つなぎ」でしょうか。「蕎麦じゃないんだから」とつっこまれそうです(^^;)・・・

Sunday, March 26, 2006

Ajaxワープロ「Writely」を検証


Webブラウザで利用してるのに,なぜかデスクトップ・ソフトのようにスムーズに動作する,そんなAjaxワープロの「Writely(ライテリー)」。先週はこれについて記事を書きました。

掲載ページは,「Googleが買収したAjaxワープロ『Writely』,その実力を検証」です。

このWebアプリ,客観的に検証するつもりで使ってみましたが,いろいろやってみてびっくり。なかなか使えるではありませんか——! 結構惚れてしまいした。今回はそんな感情的な描写が思わず出てしまった記事のような気がします。

もっと冷静にならなくてはいけないとも思ったのですがその反面,「記者が感動しないと内容は決して読者には伝わらない」という格言(?)もあり,そんな気もして,結果的にまあまあ良い記事になったのではないかとも思ってます(我田引水ですが)。で,今回さっそくこのブログ投稿もWritelyでやってます。いやーやはり快適なんです(^^)/

記事にも書きましたが,このサービス,現在,新規登録を中断状態です。ただ既存ユーザーからのインビテーションがあれば利用できるようになります。私には今,5名くらいのインビテーションが可能のようです。もしご希望の方いらっしゃいましたら私に連絡ください(メールあるいはこのブログのコメントで)。

また私,GoogleのWebメール・サービス「Gmail」のご招待も可能です。こちらは今,100人くらいインバイトできます。まだGmailのアカウントお持ちでなくご興味ある方,私にご連絡ください。

しかし今回の記事にも書きましたが,パソコンのプラットフォームはもはやデスクトップのソフトではなく,Web(もっと限定すればWebブラウザ)に移行しつつあるようですね。

これをもたらしているのはGoogleだけではありませんが,同社に象徴されるようなWeb技術開発企業の活躍と,それを大いに受け入れているユーザーの動向,そんな要素がこの現象を加速しているような気がします。世界的な動きです。

Vistaに続き,Officeのリリース延期も認めたMicrosoftですが,そんなことを発表している場合なのでしょうか? そんな気がしてならないです。もはやMicrosoftも安閑としていられない,そんな状況が色濃くなってきた今日この頃です。

Sunday, March 12, 2006

大丈夫かーGoogle、相次ぐ失態!


「Googleに相次ぐ失態,『成長鈍化』発言の真意は?」(ITpro掲載記事

先週木曜日、こんな記事を書きました。

業績内容も決して悪くなく、むしろこれまでの驚異的な伸びを概ね維持しており、まったくといっていいほど絶好調のGoogle。しかしここ最近、同社株は急落。最大の原因は、CFOによる「成長鈍化」発言。

なんとか株価を戻そうと狙った3月2日のアナリスト説明会でしたが、ここで使った資料に、誤った売上げ見通しが混入。フォローのつもりが、"失態の上塗り"となってしまいました。

同時に、Googleが計画していると思われる新サービスに関する機密情報も資料に混入。Googleは慌ててWebから削除しましたが、時すでに遅し。一部のブロガーのサイトに掲載されてしまいました。

その内容は、ユーザーのパソコンのデータを全部Googleのサーバーに保存するという「Store 100%」計画・・(詳しくは記事をご覧ください)。

Googleは果たして今後どんな方向に進んでいくのでしょうか。常に新たなことを試みる天才集団。しかし、株式公開し、規模がここまで大きくなった企業には市場から寄せられる期待も大きい。常に飛躍的な成長が求められるGoogle。技術企業としてのアンビションと、経営の舵取りの難しさ、その狭間で苦しんでいるような気がします。

とは言っても、GoogleはIPOからまだ2年にも満たない企業。「今回の件は単に広報のミスで一時的なもの。Googleはまだ若い企業で、これは単に"成長の傷み"に過ぎない」(米調査会社Kelsey Groupアナリスト/internetnews.comの記事)。そんな大目に見る業界関係者もいるようですが・・・

◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇

写真=Google社の敷地(キャンパス)内のカフェテリアの様子。世界中から天才を集め、自由な雰囲気で研究開発に勤しんでもらうというのが狙いのよう。社内での飲食代はすべて会社負担とのこと。スパやジム,マッサージ・ルームなども完備しているそうです。

Friday, March 10, 2006

まだ出ないのか〜、やれやれ。


FOMAの「902i」シリーズ。昨年10月に発表され、全6機種中5機種はとっくに発売済み。最も遅れたのは、ソニー・エリクソンの「SO902i」(写真)。私、昨年の秋くらいからそろそろ携帯買い替えようと思ってまして、ずっとこの「SO902i」を待っていたのです。

満を持して(?)ようやく発売日が発表されたのが先週木曜日のこと(関連記事)。発売日の10日(今日です)、即日に購入しようと決めていたのですが、なんと今週火曜日、発売延期の発表がありました。

理由は、「本体色の最終調整によるもの」(nikkeibp.jpの記事)とか「ソフトウェア内に新たな確認事項が発生したため」(CNET Japanの記事)などいろいろ報じられてます。

気になる、いつ発売されるかということですが、「3月中の発売を目指す」(NTTドコモ広報部)と不明瞭な回答。いったいいつまで待たせるのでしょうか。まるで私に買うなと言っているような気がしてます。

もっとも私、第2候補も考えていました。地デジ(ワンセグ)対応ドコモ唯一の機種「P901iTV」です。しかしこれ、ショップに見に行ったらなんとも分厚い代物で、デザインもイマイチでした(特に小型の「SO902i」に購入意欲あった私にはなおさらです)。auの地デジ対応機の方がよいのかな、というのが実感です。

しかし番号ポータビリティの実施は今秋なので、まだauには乗り換えられません。それにしても、携帯キャリアはなぜワンセグ携帯に力を入れないのでしょうか(特にドコモ!なぜ1機種のみなんだ?)ーー。

いろいろ調べてみると、「テレビを観てもらってもいっこうにお金が入らないから」というのが、キャリアの本音のようです。放送ですので、パケット料金稼げませんし、いかにして放送コンテンツから通信コンテンツへユーザーを誘導できるのか、そんな解を通信キャリアはまだ見いだせていないようです。

一方テレビ局にとっては携帯テレビは収益増につながる存在。だからキャリアに対して積極的にいろいろ提案して、何らかの相乗効果を狙えばとも思うのですが、これまでの慣習からかあまり前向きに考えてはいないというのが実情のよう(こんな記事もありました)。

なんだか動き遅いですね。少しイライラしてしまうのは私だけでしょうか。「放送とネットの融合」を声たかだかに訴え、世論を引っぱっていたホリエモンの存在が懐かしい感じです。もっとも旧ライブドアのやっていたのは実業でなく、そのほとんどが虚業だった、などと昨今は言われてますが(今日、こんな記事もありましたライブドアのビジネスは10億枚の株券販売だった)。

しかし、我々ユーザーが便利、と感じている分野にビジネス・チャンスありですよ。通信事業/放送事業の免許を持たない私にはどうにもできない話ですが、免許(既得権益)を持った人たちには、もっと真剣に考えてもらいたいものです。スピード、スピード、スピード! 新規参入者が虎視たんたんと狙ってますよ。

例えばソフトバンクの孫正義社長。ホリエモンが去ったIT業界。このあと再認識されるのはこの孫社長かもしれません。しかも同氏はホリエモンよりも大人で思慮深い。だけど非常に好戦的。納得のいかないものには牙をむく。狙ったものは手にする、そんな意気込み、大いに感じられる人物です(関連記事)。

Saturday, March 04, 2006

“ごはん”こそダイエットに最適!


今週もいろいろなことがありましたが、私が感心を持ったリンク集をここに掲載しておきます。






URLはここです:http://b.hatena.ne.jp/kokukoku/
といってもこれ、単に私の「はてなブックマーク」なのですが。。

この中で、nikkeibp.jpの「“ごはん”こそダイエットに最適の一品!」という記事が気になりました。実は私、医者から炭水化物の摂取を控えるように言われてます。特に太っているわけではないのですが、「身体を動かす機会があまりないようなので、若いときのように米などを多く摂ってはだめ」という、分かりやすいのか、分かりにくのか、よく分からない説明を受けました。しかしこの記事の内容と一部合致/矛盾するところもあり、どんなものかと興味を持ってしまっているというわけです。

今週のそのほかの話題としては・・・

1月の全国消費者物価指数(CPI)が発表され、1998年3月以来の高い水準ということで、日銀による量的緩和政策解除の時期についていろいろ話題になっていますね。

これ以外ですと、「JALのトップ人事による内紛沈静化」「楽天の公募増資」「AppleのIntel搭載Mac mini&iPod Hi-Fi(リビングルーム市場への進出)」「松下初のデジタル一眼レフ(ライカ・レンズ)」といったところでしょうか。

それとNTTドコモが「902i」シリーズで、ようやくソニー・エリクソン製の「SO902i」を3月10日に発売すると発表しました(関連記事)。同シリーズは昨年10月に発表され、同モデル以外の5機種はとっくに発売済み。なんでこんなに遅れてるんだろうと、購買意欲も冷めているところの発表でした。しかしこれ「待っている人が大勢いて、来週は注文が殺到しそう」(桜新町携帯ショップの店員)とのことです。

◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇

今日、久しぶりに母と食事し(桜新町駅前の「やるき茶屋」)、帰りに「am/pmエンタ」に寄り、1500円で売っていたDVD「Tommy」と「2001年宇宙の旅」を発見。思わず買ってしまいました。「2001年・・」はキューブリック監督やファンの方には失礼ですが、部屋のBGMにしようと思った次第です。はるか昔に見た映画ですが、これ難解ですよね。で、これを忙しい今、じっくり考えるという余裕はあまりないのですが、前半部分に使われている音楽がいいですよね。「美しき青きドナウ」など、ヨハン・シュトラウス、癒されます。

しかしこの映画改めて見てみて思ったのですが、宇宙船全体を制御するコンピュータ「HAL」のインタフェースの形は「iPod nano」に似ている。宇宙船の中に収納されてる船外活動する装置は、今の「斜めドラム洗濯機」の形に似ている。そして、宇宙船内のさまざまな内装/什器は、最近美容院でよく読むモダンアート/ファニチャー系の雑誌に掲載されているものとほぼ同じ。さらに後半部分の宇宙空間さまよう部分の映像はまるでiTunesの「ビジュアライザ」です・・・。

この作品って1968年。しかし宇宙船の中の各種計器は、現在のパソコンのような画面で表示されていたりします。Macによる今のようなグラフィカル・ユーザー・インタフェースが一般向けに登場したのは1984年。それとアポロ11号による人類月面着陸は1969年。そんなことをあれこれ考えるとすごい映画だったんだなと思ってしまいます。

それと、この金曜日に発見してしまったのですが、Amazon.co.jpで、Mac miniがなんと1台1049万円で販売されてました。本体価格は通常の7万4800円。しかし手数料が1042万円(思わずスクリーンショット撮ってしまいました=写真)。やはり「2001年宇宙・・」のHALの主張するように、ミスというのはコンピュータが起こすのではなく、必ず人間が引き起こすものなのでしょうか?

Thursday, March 02, 2006

虚構新聞、おもしろい、うまい!


日経BP社のIT情報サイト「ITpro」(http://itpro.nikkeibp.co.jp/)がリニューアルされました。名称はこれまでの「IT Pro」から「ITpro」に変更。ロゴもかっこよくなりました。スタッフも拡充、これまでとは大きく異なる大人数編集体制で、コンテンツを拡充していくとのことです。

私の会社で提供するニュースは、同サイトの「最新ニュース(海外)」というセクションに掲載されることになりました。ちなみに我田引水ですが(^^;)、私が隔週で書いている「US NEWSの裏を読む」記事一覧へは、このURL(http://itpro.nikkeibp.co.jp/members/bn/trend/bnsearch.jsp?BID=1522&OFFSET=0&MAXCNT=20)でアクセスできます。

上記いろいろ書きましたが、今日の本題は、「虚構新聞」(http://www.f7.dion.ne.jp/~moorend/news/)です。これ、今日、弊社の会議で話題になりました。この会議で、弊社共同設立者から話題持ち出され知った次第です。これ、かなりおもしろいですよ。一言で言えば、パロディ・ニュースです。

もう20年以上も前に「九十九一(つくもはじめ)」というコメディアンがいて、これと似たニュース・コメディをやっていましたが、ここのサイトはそれを遙かに凌ぐおもしろさ。各記事のタイトルはまるで「asahi.com」のように短く端的でみごとです。もちろん。記事内容もおもしろい。各記事には写真付きのものもあって、そうした写真もなかなかすごいです。みなさん、このサイト是非楽しんでください・・(昔、筒井康隆とか好きだった人にもぴったりと思います)

しかし、パロディであれ、このような文章力/洞察力/トレンド精通力あれば、弊社のニュース原稿など、いとも簡単に書けてしまえるんでは、というのが今日の会議で出た話題です。弊社も今、記事原稿執筆のスタッフを募集しています。このような人材、是非欲しい。そんな思いしてます。

Tuesday, February 28, 2006

ソニー、「盛田遺産」を切り捨て


ソニーが昨日、子会社の小売り事業6社の分離計画具体策について発表しました(関連記事)。

分離対象となるのは、おなじみの「ソニープラザ」、フランス料理店の「マキシム・ド・パリ」、通販の「ソニー・ファミリークラブ」など6社です。

このほとんどは、ソニーが創業20年を迎えた1960年代後半から多角化事業の一環として盛田氏らが設立した会社です。

ソニープラザは1966年、銀座に開業したソニービルの第1号店からはじまり、今では全国65店舗あります。輸入雑貨や衣料品など、昔から若者の人気の的でした。ソニー・ファミリークラブは、新聞広告に掲載されていた高額商品があこがれでした(特に私が中高生のころ)。

そして、あの「マキシム・ド・パリ」の設立もソニープラザと同じ1966年(マクドナルド銀座1号店開店の5年前)。マキシムってソニーグループだったのかーなんて、つい最近知りました。でも考えてみればソニービルの中なので・・・

ご存じの通り、ソニーは今、エレクトロニクス事業の再建中。昨年6月に就任したHoward Stringer会長兼CEOら新経営陣がまとめた中期経営方針に基づく施策で、「グループ内の非戦略事業は外部資本との提携を進める」という考えのもと今回の決定に至ったとのことです。

手法としては、6社を傘下におく持株会社を新設し、日興プリンシパル・インベストメンツにこの新会社株式の51%を譲渡する。日興プリンシパルとのあいだではすでに基本合意に達していて、この4—6月期中に最終調整を終える予定とのことです。

その後ソニーは、段階的に持株会社への出資比率を引き下げる。つまりだんだんソニーでなくなっていくというわけ。そんな感じで私、なんか寂しい思いがしまてます。でも仕方ないですかね。

そこでみなさん、いっそソニーを応援してはいかがでしょうか。応援方法としては、(1)ソニー株/5530円=2月28日終値(単位:100 株、つまり最低55万3000円)を買ってみる。(2)それよりはやや安く、BRAVIA(写真)を買って高精細画像で「おうちシアター」を楽しむ。(3)さらにもっと安く「マキシム・ド・パリ」で飯食う、などがあります。

私としては、一番安い、そして食いしん坊なので(3)でしょうかね(^^;)。このサイトのメニューにある「甘鯛のロースト」とか「オマール海老とアーティチョークのバリグール風トリュフを添えて」とか心そそられます。魚介類好きです。

◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇

このブログ書いてたら、はるか昔(2004年7月)にソニーに関するこんな記事を書いたのを思い出しましたので(自分のために)リンク張っておきます「ベスト・ブランド」のソニーが展開する海外戦略。ちなみに、今私が持ってるのは、BRAVIAの前の機種「WEGA」。買った直後にBRAVIA製品戦略の発表があって、「やられたー」と悔しい思いをしましたー(>_<)`

Wednesday, February 15, 2006

Piano Man

今日は暖かったですね。今日は仕事の方も落ち着いて、静かな雰囲気。だから先日の「今宵はこんな曲,いかが?」の続編です。

今夜はBilly Joelの「Piano Man」をご紹介します。ハーモニカの高い音で始まるこの曲、まるでボブ・ディランのよう。出たのは私が高校生のときなので、もう20年以上も前。しかし私が明確に意識したのは私がトロントにいたときなんです(今からもう十数年前)。

これ、最近、日本でCM(東京電力かな?)に使われたりしていますが、そのイメージとはだいぶ違って結構もの悲しい曲なんです。

舞台はニューヨークと思いますが、場末のバーで弾き語りしてるピアノマンが見た人間模様を描いた曲。

いつもジントニックを愛おしくちびちびやってる老人は、「若いの、一曲やってくれよ。俺が、今より随分若くて洒落た服を来てたころの曲さ」なんて話しかけてくる。

バーで働いているジョンは、いつもタダで飲ませてくれる友達だけど、「俺は映画スターになれると思うんだ。ここを抜け出せさえすれば」なんて夢と現実のあいだで苦しんでいる。

かけひきの訓練してるウェイトレス、そして、ゆっくりと酔いはじめるビジネスマン達。彼らは孤独と呼ぶ酒を交わし合っている・・・・

なんて曲です。いろんな訳詞が出てますが、結構誤訳が多いかなって思うなか、こちらのサイトに掲載されてる訳はなかなか素晴らしいです(ここ)。

この曲を聴くと、トロントにいたころよく行っていた、やはり場末のバーを思い出します(ちょうどYounge Streetでダウンタウンのちょっとはずれで、ここらへんかな)。バーテンダーは中国系カナディアンのジョー。いつも渋い顔でカッコつけてシェーカー振ってるんだけど、小太りでさまになってないところがかわいらしく。でも愛想がよくて、よく「一杯おごるよ」なんて言ってくれたいいやつでした。

この店にはダンサーもいて(ストリップじゃないですよ)、そのダンサーの女の子(確か名前はトリシア)も、早くこんな生活から抜け出したいなんて言ってた。。ほんとこの曲を聴くとあのころの情景を思い出してしまいます。

それにしても私、学生の身分でよくこんな大人の店通ってました(でも日本の居酒屋よりも安かった)。まだ20代だったので、いろいろやってみたかったのかも。しかしこのバーには大変お世話になりました。生きた英語、というか一切気取らない英語を学んだ気がします。最近、仕事で米国IT企業のCEOの基調講演をよく聞きますが、そんな中でたまに出てくる感嘆の表現やジョークなんか、このバーでの会話とあまり変わりないような気がしてます。

Piano Man
 → このアイコンをクリックすると曲が試聴ができます(MacでSafariの方はコマンド+クリックで)。パソコンにアップルの「iTunes」がインストールされていて「iTunes Music Sotore」に登録済みというのが条件です(今回のPiano Manについてはインストルメンタル曲です)。

Download iTunes → iTunesをまだインストールされていない場合は,クリックするとiTunesのダウンロード・ページに飛びます。無料でダウンロードできます!

また上記のアルバム画像などをクリックすると、この曲の購入ページに飛びます。これはAmazon.co.jpのアフィリエイト・プログラムです。

Monday, February 13, 2006

61円。

ライブドア株、上場来安値の61円 --- 時価総額10分の1以下に

ストップ安で比例分配、上場来安値の61円に。これで時価総額は640億150万円、強制捜査前の10分の1以下に。

証券取引等監視委員会による告発、東京地検によるホリエモンらの起訴で、上場廃止懸念広がったのが要因。今日は、3026万株の売りを残してるので、明日もどんどん売られるのでは。もし明日もストップ安だと31円。そして明後日もだとすれば1円に?

フジテレビの含み損も今日で358億4232万円。今期の最終利益見込みは238億円だから、赤字額は120億円以上に? フジは、「初の赤字に転落する可能性もあり、投資判断について株主から厳しい批判を受ける可能性がある」などとも報じられてます(asahi.comの記事)。

◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇

しかし、ライブドア株、もし1円になったら1〜2万株くらい買ったらどうでしょう。新経営陣のもと、あるいは将来フジテレビ子会社になるなどして経営に不安なくなれば株価も上昇。数年後には600円くらいに戻るかも知れません。

すると、1万円が600万円に、2万円が1200万円に。売らなくても持ってれば配当の可能性もあり、毎年10万円くらいのお小遣が!・・・・と、こんな風に考える人はきっと大勢いるので、明日くらいからまた買い注文も出てくることでしょう。で、つまり株価は1円にはならない、ってことですかね。(^^;)

◎関連情報(発表資料)
経団連、ライブドアに対して当分の間の活動自粛措置決定
ライブドア、証券取引法容疑における起訴に関するお知らせ(PDF)
ライブドアマーケティング、証券取引法違反容疑による起訴に関するお知らせ (PDF)
ターボリナックス、親会社ライブドアの証券取引法違反容疑による起訴について(PDF)

Sunday, February 12, 2006

今宵はこんな曲,いかが?

このブログのBGMとして今宵,こんなのはいかがでしょうか。

Stingの「Shape of My Heart」です。
静かな夜に落ち着く曲。今夜はこんな気分です。私にはちょっと渋すぎる感じはしますが(^^;)。

以下の「iTunes」というアイコンをクリックすると,みなさんのパソコンに「iTunes」ソフトがインストールされていれば,それが開き,上記のStingの曲が表示されます。そこで試聴ができます(MacでSafariの方はコマンド+クリックで)

Shape of My Heart
 iTunesがインストールされていない人の場合 → このページ下の大きな「iTunes」アイコンをクリックするとソフトのダウンロード・ページが表示され,ダウンロードできます。

実は私,以前からブログに音楽的な要素を付けたいと思ってたのですが,ある記事を読んでたら,どこかの経営者の人が自身のメール日記の文中にこんなことを書いていたそうです。

「今日のBGMは○○○○です」—

この人,いつもその日の日記にこう添えていたとのことですが,この1行を目にすると、まるで音楽が聞こえてくるようで、文章がひき立つということで評判だったとのことなのです。

しかし,それはもちろん日記上の文章のみ。その曲を知っている同年代の人はよいのですが,ジェネレーション・ギャップでしょうか,若い社員は曲をまったく知らない。せっかくのBGMに関する一言も無意味だったということです。

そこで,上述したようなリンク・サービスが,うまく使えるのではという発想が生まれました。しかもブログで。実はこれは私の発想ではありません。元ネタはIT Pro掲載のこの記事です「経営者ブログにiTunesでBGMを添えるお洒落」。

私,かねがねこれをやってみたいと思っていたのですが,忙しくてそれがままならず,今日ようやくやってみた次第です。

今後,気分にあわせていろいろ試してみようと思います。この機能/サービスについては今後時間があったらまた詳細など報告させていただきます。とりあえず今夜のところはこのSting,楽しんでいただけたらと思います。

Download iTunes
 iTunesをまだインストールされていない場合は,これをクリック。iTunesのダウンロード・ページに飛びます。もちろん無料でダウンロードできます!

Saturday, February 11, 2006

海外で人気沸騰,Ruby on Rails


人気沸騰のWebアプリ・フレームワーク『Ruby on Rails』

今週は「Ruby on Rails」(ルビー・オン・レイルズ)というWebアプリケーション・フレームワークについて記事を書きました。

Webアプリケーション(Webアプリ)とは,我々のパソコンの中に入っているアプリケーション・ソフトとは違って,ネットを利用する際,向こう側のサーバー上で動いているアプリです。またこの場合のフレームワークとは,そうしたWebアプリの開発/基盤です。

例えば我々がGoogleやYahoo!で検索すると,検索結果や過去の検索履歴,また広告なんかを表示したりします。また,Amazonで本やDVDを買うと「それを買った人は他にこれも買いましたよ」なんて提案したります。こういうことをやっているのがWebアプリです。

これ以外にもWebメール・サービスや,最近はRSSフィードといって別のサイトのニュースの見出しを自分専用のサイトに表示してくれるものもあります。mixiなどのソーシャルネットワーク・サービスもそうですよね。これらはユーザー側に特別なソフトは不要,Webブラウザーさえあれば,どんなパソコンからも利用できます。ブロードバンドの時代,動作も速くなりました。パソコンさえネットにつながっていれば,いつでも利用可能。こうしたことから,Webアプリの用途はどんどん広がっています。

そして,Ruby on RailsはそうしたWebアプリを,1人や2人といった少人数で短時間できれいに開発できるフレームワークとして,今,脚光を浴びています。Ruby on Railsは大規模なサイトには不向きなのですが,昨今のライトウエイトのプログラミング・モデルというトレンドも手伝って,大変注目されています。

以前,Webサイトはホームページなどと呼ばれ,リンクという機能を除いてはほとんど「紙面」と同じでした。そうしたホームページでは,リンクをクリックすると常にページ全体をリロードしていました。つまり毎回ユーザーはその数秒間待たされていました。しかし今,状況は変わりつつあります。

例えば,マウスポインタを持っていくだけで(クリックすることなく)プルダウンメニューが表示されたり(例:プロ・サッカーチームのサイト),"ぐりぐり"滑らかに動く地図(ページ全体でなく地図部分だけ)のサービスを提供するサイトも登場してます(例1:トリノの衛星写真/例2:ナイアガラの滝の衛星写真=いずれもGoogle Local)・・。

実は,これらは,Ajax(エイジャックス)と呼ぶ手法を用いています(解説記事)。Ruby on RailsではそんなAjaxのサイトを,煩雑な作業を必要とせず作ることができるフレームワークなのです。しかもクールなものが簡単にできるという定評もあります。

◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇

しかし,こう考えるとWebは,もはや完全にかつてのホームページではありませんね。もちろん単なるWebサイトでもなくなってきました。それは,サービスです。こうしたサービスには人々が集まり,知識を共有しあっています。またそれらは日々増大しています。自己繁殖的に。なんかマトリックスとかターミネーターのようにも聞こえるかもしれませんが,違うのは,あくまでも人間が主役ということだと思います。

つまりTim O'Reilly氏が提唱する次なるWebの世界「Web 2.0」でしょうか。 「巨大な共同作業」「知能の集合体の活用」(関連記事)という感じがしてます。

以下はRuby on Railsで作られたサービスです。なかなかおもしろいものばかりですよ!
・「Basecamp」プロジェクト管理/協調作業支援サービス
・「Backpack」個人や企業向けの情報整理サービス
・「Ta-da List」共有可能なTo-Doリスト
・「43things」目標共有サイト(これ,おもしろいですよ!)
・「ODEO」オリジナル・オーディオ・コンテンツの共有サービス
・「CalendarHub」カレンダー/予定表共有サービス

※このほかにもまだまだありますよ
Railsの公式Wikiにある採用サービス紹介ページ「RealWorldUsage

Friday, February 10, 2006

フジ赤字へ、きっかけはライブドア


フジテレビが今期(2006年3月期通期)の業績予想を上方修正しました。最終利益が238億円となる見込み。

しかし、これにはフジが保有するライブドア株の含み損は含まれてません。フジは、「ライブドア株の会計処理は3月末時点の株価で判断したい」として、今回の修正業績予想には反映しませんでした。つまり含み損は織り込まないままの「仮の上方修正」というわけ。

ご存じのようにフジはホリエモンに次ぐライブドアの第2位大株主。フジが保有するライブドア株の9日時点の含み損は299億5776万円。ライブドアの株価が現状の水準で推移すれば、どうなるか。。赤字は必至ですよね。

株式が5割以上値下がりした場合は、特別損失を計上する必要があります。翌10日(今日)のライブドア株終値は前日比14円安の91円。つまりフジの含み損はさらに増えたというわけ。ちょっとつらい状況です(写真はライブドア強制捜査以降のフジテレビ株価推移)。

ちなみに今日のライブドア株価は、2月3日以来1週間ぶりの100円割れ、大幅反落という状況でした。また同社グループ企業も軒並み安でした。ライブマーケティングは後場に値幅制限の下限(ストップ安)となる前日比100円安の755円まで下落、大引けで比例配分しました。またメディアエクスチェンジは同2万5000円安。ライブドアオート、ダイナシティ、ターボリナクス、セシールも下落しました。

このうちライブドアオートは昨日、ライブドアとの資本提携解消を決議、今日ライブドアと正式協議を行いました。メディアエクスチェンジもライブドアに対し、株式保有比率の低減を含む要望書を送付しています(関連記事)。

今日は、「証券取引等監視委員会がホリエモンなど4容疑者と、ライブドア/ライブドアマーケティングの2社を証券取引法違反容疑で東京地検特捜部に近く刑事告発する方針を固めた」、という報道もありました。

この事件に関連して、さまざまな動きが繰り広げられており、私、あまり寝てません。今夜から明日にかけては、自然に起きるまで思い切り寝ようと思います。みなさんも1週間おつかれさまでした。おやすみなさい。

◎関連記事
■「フジテレビ、今期業績上方修正も、ライブドア株で赤字のおそれ - nikkeibp.jp
■「フジテレビ、赤字の可能性 ライブドア株の評価損で - asahi.com
■「含み損拡大 フジ、赤字計上も ライブドア株 - asahi.com

Wednesday, February 08, 2006

mixiがニュース機能を追加


ミクシィがニュース機能を追加、サイトをポータル化

今日はこんな記事を提供しました。mixi経由でこのブログをご覧になってる方ならもうトップページが変わっていることに気づいたと思います。この新機能、各種のニュースサイトから提供を受け、記事のヘッドラインを画面に表示するというもの。

ただしこれ、ただ単にニュース表示するだけでなく、会員がニュース記事について日記を書く機能も備えています。記事詳細ページではそうした日記を一覧表示してます。で、ほかの会員がその日記を見ると履歴が残り、日記を書いた人に伝わります。つまりニュースを介したコミュニケーションが実現するとのことです。

ミクシィが会員動向を調査したところ、多くの人がニュースサイトの情報をもとに日記を書いていることがわかったとのこと。そこで日記機能と連携するニュース配信を始めたんだそうです。「ニュース閲覧から日記を書くという一連の流れをmixi内で実現。コミュニケーションのハブ的な役割ができるサービスを目指した」(同社)とのことです。

人々の関心がつながるといえばソーシャルブックマーク・サービス(「はてなブックマーク」など)がありますが、それに対抗する戦略でしょうか。サイトをポータル化して、ユーザーの囲い込みを図る。競争激しくなってきたようです。

そして、今日はアップルが「iPod nano」の1GBモデルを発表/販売開始しました(写真)。カラー液晶付きで240曲保存でき、日本での価格は1万7800円。またこれに伴ってスティックタイプで液晶なしの「iPod shuffle」を、512Mバイトモデルが7900円に、1Gバイトモデルは1万1900円に値下げしました。

これらをどう見るかはそれぞれの判断。私としてはやはり最新iPodの30GBか60GBがいいかなと思ってます。とはいってもいまだに昔のiPod 20GB(モノクロ液晶で、クリックホイールではないやつ)を使ってます。主に車でFMトランスミッター使って利用してます。楽曲数はいまだに容量半分以下の2000曲。これでも十分満足なんです。ということでまだまだ買い替えは先になると思います。

◎今日のアップル関連当社執筆記事
■「アップル、iPod nanoに1GBモデル追加、1万7800円で販売開始
■「米Apple,iPod nanoに1GB版を追加,iPod shuffleは30ドル以上の価格引き下げ

Thursday, February 02, 2006

今日は85円です。

これで時価総額は約892億70万円。強制捜査前は7303億9635万円。8分の1以下に下がってしまいました。

「ライブドア株続落で85円、時価総額は強制捜査前の8分の1以下に」
http://nikkeibp.jp/wcs/leaf/CID/onair/jp/flash_rss/421252

これでライブドア第2位株主のフジテレビは含み損が約326億3256万円となりました。フジの06年3月期の連結業績予想は230億円の黒字。ライブドア株のこの水準が続くと赤字計上は必至です。フジがライブドア株を取得したときの株価は1株329円でした。株式が5割以上値下がりした場合、特別損失を計上する必要があります。

◎今日の当社執筆,国内金融/LD関連の主な記事
カブドットコムが信用取引の最低手数料値上げ、「過度な小口注文見直す」(最も取引量の多い約定代金100万円前後の価格帯を優遇。昨今の過度な小口注文を減らすというのが狙い)
ライブドアマーケティング取締役会、穂谷野氏を改めて代表に選任
村上ファンド、阪神電鉄株式保有比率が44.49%に

Wednesday, February 01, 2006

ライブドア株100円割れで安値更新


ライブドア株,前日比13円安の94円となりました強制捜査後の安値を更新してます。

「粉飾決算疑惑などで財務内容に不透明感があることから、見切り売りが止まらない状況となっている」とロイターが報じています。

また今日は日経平均,7日ぶりに反落しました。詳細はnikkeibp.jpの記事を(執筆=植木君:http://nikkeibp.jp/wcs/leaf/CID/onair/jp/biz/421093)。

それにしても強制捜査前の同社株は696円。この2週間ほどで602円下がったことになります。同社の発行済株数は約10億4900万株。時価総額はこれで約6300億円も下がってしまいました。今日,2月1日の時価総額は986億4500万円です(関連情報:NIKKEI NET 株価サーチ)。

Saturday, January 28, 2006

Web2.0,使えるサービスこんなにも!


「広がるWeb 2.0の世界,使えるサービスはこんなにもある」
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20060126/228023/
今週はこんなタイトルの記事を書きました。ご一読を!

その後の追記です。

今回の記事について裏話などいろいろあって、このブログに書こうと思っていたのですが、正直言って日曜夜のこの時間になってそれも無理と分かりました。そろそろ寝ますzzz

この週は前週同様ライブドア報道で右往左往してしまいました。弊社は国内ニュースにも注力するようになり、これまではたんたんとこなしていたのですが、今回はライブドア・東証関連の株価/事件で、報道が増大しました。ふだんからめいっぱいのスケジュールとしていたため、今回はほんと「想定外」の忙しでした。社員/執筆担当のみんなに感謝してます。

前述の拙著についてですが、今回は、はてなでも多くの方にブックマークしていただいているようで嬉しくおもってます(http://b.hatena.ne.jp/entrylist?url=http%3A%2F%2Fitpro.nikkeibp.co.jp%2F&sort=count)。身に余る思いと感じる一方、今後は一位目指してがんばりたいと思います。みなさんも気に入っていただけたなら是非ブックマークしていただければ幸いです。

Monday, January 23, 2006

海外メディア一斉報道、堀江社長逮捕


さて、「風説の流布」「偽計取引」など、なんと表現されているのでしょうか。→英語を勉強さている方にとって勉強になると思います。また翻訳の勉強されている方、この英文記事をもとに日本語の記事を作ってみてはいかがでしょう。これも大変勉強になると思います。

Friday, January 20, 2006

IT企業と密接に関連する金融手法


1週間の業務やっと終わりました。今週の当社国内ニュース部門はライブドアと東証関連のニュース一色でした。

月曜日(1月16日)夕方の、東京地検特捜部のライブドアへの捜索・押収、火曜朝から始まったライブドアショック、東証のシステム問題など。私も多くの時間これらニュースに費やしました。

今、ようやくほっとしていますが、それも束の間、まだまだ落ち着けない状態にあります。来週もニュースが続々出ることでしょう。

しかし、上場企業と金融手法は密接に関連していて、これらへの理解を深めることは大事。そんな風に思っていましたが、今回はそれを思い知らされました。ニュース執筆の会社としてこうしたことへの熟知と、短時間で情報入手できる能力が極めて大事なんだと改めて思ってます。

以下、今後のための記録として書き留めておきます。

火曜日(ライブドアショックの初日)、ライブドア株は大引けにストップ安比例配分で寄り付きました。ライブドア株1株は前日696円だったので制限値幅は100円、つまりストップ安で596円となりました。そして出来高はわずか80万5786株で、引け後に約2億6000万株の売りが残りました。ライブドアの発行株式数は約10億4900万株なので約25%が売り残ったことになります。これだけ売り残りが多いと翌日以降もストップ安になることは必至。

予想通り同社株は連日ストップ安。つまり、水曜日は496円、木曜日は80円下がって416円、金曜日はさらに80円下がって336円になりました(1000円未満の制限値幅は100円だが、500円未満になると80円になるため=東証の関連資料)。ライブドア株はこの4日間で360円下がりました。前述の通り同社発行株式数は約10億4900万株。これに360円を掛けます。つまりライブドアの時価総額はこの4日間で3776億4000万円も減ってしまった。

こうしたデータは、ネット証券のサイトでほぼリアルタイムに見れるので、実際自分が株の売買するかどうかは別にして、情報にすぐアクセスできる状態にしておくことが重要。これは、翻訳に従事する人にも同様。特に米国ハイテク企業に関する翻訳/記事執筆に携わっている人。仕事でGoogle、Yahoo!、eBay、Amazon.comなどネット企業が頻繁に登場するという場合はなおさらだ。

情報の入手源はとりあえず日本語でということで、例えば、イー・トレード証券マネックス証券カブドットコム証券などがよいのではないか(これらに口座作るのは無料。口座作ると各種のマーケット情報が無料で閲覧でき、勉強できる)。

◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇

ちなみに私の会社では、こうしたことへ理解のある人(あるいは学ぶ意欲のある人)、大歓迎です。海外のIT関連企業に興味や経験がある人、ベテラン記者とともに学びながら日経BP社などの大手媒体向け記事を執筆したい人、または報道/ネットジャーナリズムに意欲のある人など。海外ニュース担当の場合は英語力が必要でTOEIC 800点相当以上が目安です。詳細はメールでどうぞ!アドレスはここに記載してます→株式会社ニューズフロント

◎今週のライブドア/東証関連の主なニュース(当社執筆)
ライブドア取締役の岡本氏、セシール社長就任を辞退(20日)
「東証が止まれば、投信も売買中止に」、投信協会が決議(20日)
ライブドア、ポータルサイトの運営方針を発表--「強制捜査特集」も開始(20日)
フジテレビ、ライブドアから役員引き上げ、提携解消か?(20日)
エイチ・エス証券がライブドア調査委員会を設置、「全容解明に尽力」(19日)
東証、平常通り立会取引終える、ソフトバンクなどストップ高に(19日)
東証、「ライブドア上場廃止方針」報道を否定、取引時刻遅延は予定通りに(19日)
ライブドアが社内調査結果を発表、マネーライフ買収問題を説明(19日)
東証が売買取引を全面停止、投資家への異例の要請も効果なく(18日)
東証がライブドア株の前場の取引を停止、粉飾決算の報道を受け(18日)
ライブドア関連銘柄が軒並みストップ安、他のIT銘柄にも影響(17日)
ライブドア、「全面的に協力」とコメント、東京地検特捜部などの捜索で(17日)

Wednesday, January 18, 2006

今日も前代未聞のドラマチックな1日


ライブドアショック、続いています。今日午後2時40分、東証が売買システムがパンクするとして、株式の全銘柄の取引を停止しました。ライブドアの事件で個人投資家などが小口の売り注文を大量に出したためです。前代未聞の措置です。

東証は、午後1時33分の時点で約定件数が約350万件に達したと警告。「注文を可能な限り集約するように」と投資家に対し異例の要請を行ってました。だがそれもむなしく。。2時25分で約定件数が400万件程度に到達。結果、システムを停止しました(写真=18日午後の東証Webサイト。投資家への警告、売買取引の全面停止などを伝えてました)。

今日も朝からライブドア、ライブドアマーケティング、ライブドアオート、セシールなどに売り注文が殺到。これらはストップ安(制限値幅いっぱいの下落)売り気配のまま終了しました。

東証は昨日、これらストップ安売り気配銘柄について比例配分を行ったのですが、今日は行わないと発表。結果、売買不成立となりました。かわいそうのはソフトバンク。同様にストップ安売り気配で終了となりました。

しかしこの2日間でライブドア・グループの時価総額は3000億円も減ってしまいました。正月から始まった堀江貴文社長が登場する"回転"CMは17日で放映中止したそうです(ジャック・ホールディングスはライブドアの子会社になった後、この正月に「ライブドアオート」に改称したばかり)。

今日の日経平均株価は前日比464円77銭安の1万5341円18銭。TOPIXは前日比56.94ポイント低い1574.67。「せっかく回復基調が出ていた日本の株式相場に水を差す結果となった」などと報じられています。

明日もライブドア関連株の売り注文が殺到すると考えられます。東証では明日も通常通りスタートするといってますが、「場合によっては取引時間を短くするなどをせざるを得ない可能性がある」(西室泰三社長兼会長)としています。

なおライブドアの業務は通常通り行われているようです。今日は、以下のようなDVD製品を発表してました。しかしこのタイトル、非常につらい感じです(^^;)
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Tuesday, January 17, 2006

大変! ライブドア関連銘柄ストップ安


ライブドアへの東京地方検察庁特捜部と証券取引等監視委員会の捜索・押収で、同社関連会社の株価が軒並みストップ安です。

ライブドア、ライブドアマーケティングの渦中の2社に加え、子会社のライブドアオート(年始に'"回転"CM始まりました)、ターボリナックス、ライブドアマーケティング子会社のセシール、ライブドアファイナンスと資本提携するダイナシティ、そしてメディアエクスチェンジも。

それと、昨年の例の一件でライブドアの第2位株主となったフジテレビは、前日比2万9000円安の29万2000円で取引を終えました。さらに連想してか、ソフトバンクの終値はストップ安近い3840円。IT関連銘柄を中心に株価が下落、日経平均株価は前日比462円8銭安の1万5805万95銭となりました。

当社が担当した記事だけでもこんな感じ(執筆は植木君)
ライブドア関連銘柄が軒並みストップ安、他のIT銘柄にも影響
ライブドア、「全面的に協力」とコメント、東京地検特捜部などの捜索で


海外メディアでもトップページでこの事件を取りあげてました(写真=英The Financial Timesアジア/オンライン版)。

ちょっと関係ない気はするのですが、このタイミングで今日、日経BP IT Proに出ていたこの↓記事は少しつらい感じです。
Eudora for Windows日本語版に脆弱性
「Eudora」とはメールソフトです。米QUALCOMMの製品ですが、日本国内ではライブドアが販売しています(^^;)
今日、当社関連会社に来ていたライブドアの年賀状を見ました。堀江貴文社長の似顔絵付きで、「2006年は想定外の年に!」なんて文句が書いてありました。つらい(^^;)

Sunday, January 15, 2006

Intel Macで跳ぶ"その先"とは?


AppleがIntel Mac製品を発表しました。ということで今週はこれをテーマにした記事を書きました。是非ご一読いただければ幸いです。タイトルは「AppleがIntel Macで跳ぶ『その先』とは?」(http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20060113/227263/)です。

今回は待望の製品発表ということで話題になっています。私の記事も幅広い方に読んでいただいているようで大変ありがたいです(はてなブックマーク)。

しかし今回の記事,切り口をどうするかでかなり悩んでしまいました。いつもながら悪戦苦闘です。特にIT Proの中田記者やBP社編集委員室 編集委員の林伸夫氏(元「日経MAC」誌編集長。昔大変お世話になりました)が先に同じテーマで素晴らしい記事を書いていたためなおさらです(中田氏の記事林氏の記事)。

結局,米The New York Timesのオンライン版やMac老舗ニュースサイト「MacInTouch」などを情報源に"ネット取材"することにし,なんとか違う切り口でできたと思ってます。具体的には,このブログでも前回触れたIntelの新ブランド&スローガンと,Appleの今回の大改革を重ねて見るという形で話を展開しました。

とは言ってもあまり観念的なものではなく,なるべくIntel Macの一長一短について具体例を挙げてレポートしたつもりです。現時点でのIntel Macの疑問点をまとめられたのではと思っています。なお記事のタイトルと冒頭部分,少しこのブログで前に書いた文脈と似ています(^^;)。ま,本人のものですので著作権問題はないと思いますが・・・ご勘弁を!

それと,記事にある写真はMacWorld Expo San Francisco 2006の基調講演のシーンです。壇上にいるのは,Apple社CEOのSteve Jobs氏とIntel社CEOのPaul Otellini氏。実はこの写真,コーイチさんこと三井氏(mixi会員の方はこちら http://mixi.jp/show_friend.pl?id=253)が現地取材で撮影,nikkeibp.jpIT Proに提供したものです。今回IT Proデスクのご配慮で私の記事にも転載することになりました。大変感謝です(コーイチさんさんも14日に無事帰国されたとのこと,大変おつかれさまでした!)。

◇  ◇  ◇  ◇  ◇  ◇

この週末,日本橋(東京の)にある「御歌囃子(おかばやし)」という店に行きました。フォークの神様と呼ばれる岡林信康とのコラボレートでできた居酒屋です。

この店,運がよいと同氏のライブもあるとのことです。店のターゲットは団塊の世代で,売りは,うまい料理と酒、懐かしい歌、おかみの笑顔とのこと。実はここでおかみをやっているのは高校時代の同窓生なんです。大雨の土曜日ということもあって店は空いていて(というか我々で貸し切り状態),懐かしい顔との談笑の時間たっぷり。記事執筆も含め1週間の仕事も完了し,大変うまい酒飲みました。また団塊世代を満足させる店とのことでさすが料理もすごい。洗練されてます。酒,料理ともに大変堪能できました。

ただ,おかみの佐久間氏は激務のようです。私と同い年ですから結構ガタくる年齢。体調だけは気を付けてもらえればと思います。

Monday, January 09, 2006

2006年は「さあ、その先へ。」


年明け早々の5日〜8日、ラスベガスでコンシューマ・エレクトロニクス/デジタル家電の展示会「2006 International CES」が開催された。今年基調講演を行ったのは、米Microsoft会長兼Chief Software ArchitectのBill Gates氏、ソニーCEO兼会長のHoward Stringer氏、米Intel CEOのPaul Otellini氏、米Google共同設立者Larry Page氏など。

また今年はIntel社が、新プロセサ「Core」や、ホーム・ネットワーク規格「Viiv」などを発表(Intel社の発表資料)。13年振りのプロセサ名の変更や、動画コンテンツに関する包括的な戦略発表で、米メディアなどが連日盛り上がっている。

実は、Intel社はその2日前にも大きな発表を行っている。新たなブランド・ロゴとスローガン「Intel.Leap ahead」(日本語は「インテル。さあ、その先へ。」)だ(写真=出典:Intel社の発表資料)。これは、同社の世界的ブランド戦略の一環として実施するもので、「プラットフォーム重視の戦略のもと、マイクロプロセサやチップセット、ソフトウエアなどを統合化することで、システム性能やユーザーの利用体験を総合的に向上させる」(同社)ことを示しているという(関連記事)。

思えば、「Intel Inside」は同社が1991年から使用きたブランド/スローガン(注1)。2006年はこの"伝統"に別れを告げ、大きな飛躍を図るというわけだ。Paul Otellini氏がCEOに就任してから半年あまり(関連記事)。今年はパソコン・ビジネスからコンシューマ・エレクトロニクス市場へと大きくシフトする。そんな新戦略に伴うブランドの再構築というわけだ(英Reutersの記事
注1:経営危機に瀕していた日産自動車が「renaissance(ルネサンス)」の中に自社名のスペルを見つけ、復興する日産をアピールしたアイディアも素晴らしかったが、"Intel Inside"はそれ以上に素晴らしいコピーと思う。しかも日本語の「インテル、入ってる」ともセット!。これ以上素晴らしいものは今後もなかなか出ないだろう。
さて私と言えば、昨年末の忘年会や年明けの新年会など、さまざまな取引先の懇親会に出席して思うことがある。それは、「今年は我が社を取り巻く環境に大きな変化がある」ということ。いずれの取引先にも共通するキーワードは、「拡大に伴う変革」だ。Intel社ほどの大規模なものではないかもしれないが、それぞれの組織全体が大きな転換点にあることには違いない。

長らく続いたデフレからの脱却、そしてその先の景気回復。社会全体としても大きな変貌を遂げる2006年。これらを総合して考えると私が今年すべきことが自ずと見えてくる。

我が社(株式会社ニューズフロント)の業績は設立以来順調に推移してきた。しかしここに来て安閑としてはいられない。環境が大きく変化する今こそ、変化に対応できる柔軟な態勢が必要。さらに言えば、今年は我が社にも大いなる拡充が必要ということ。まさに「さあ、その先へ。」。優れた状況分析に基づいた対策と新戦略、そして、私を含めた会社全体の意識改革。その具体策を早急に考え、素早いアクションも必要。そんな決意にみなぎる年の初めだ。