Friday, March 10, 2006

まだ出ないのか〜、やれやれ。


FOMAの「902i」シリーズ。昨年10月に発表され、全6機種中5機種はとっくに発売済み。最も遅れたのは、ソニー・エリクソンの「SO902i」(写真)。私、昨年の秋くらいからそろそろ携帯買い替えようと思ってまして、ずっとこの「SO902i」を待っていたのです。

満を持して(?)ようやく発売日が発表されたのが先週木曜日のこと(関連記事)。発売日の10日(今日です)、即日に購入しようと決めていたのですが、なんと今週火曜日、発売延期の発表がありました。

理由は、「本体色の最終調整によるもの」(nikkeibp.jpの記事)とか「ソフトウェア内に新たな確認事項が発生したため」(CNET Japanの記事)などいろいろ報じられてます。

気になる、いつ発売されるかということですが、「3月中の発売を目指す」(NTTドコモ広報部)と不明瞭な回答。いったいいつまで待たせるのでしょうか。まるで私に買うなと言っているような気がしてます。

もっとも私、第2候補も考えていました。地デジ(ワンセグ)対応ドコモ唯一の機種「P901iTV」です。しかしこれ、ショップに見に行ったらなんとも分厚い代物で、デザインもイマイチでした(特に小型の「SO902i」に購入意欲あった私にはなおさらです)。auの地デジ対応機の方がよいのかな、というのが実感です。

しかし番号ポータビリティの実施は今秋なので、まだauには乗り換えられません。それにしても、携帯キャリアはなぜワンセグ携帯に力を入れないのでしょうか(特にドコモ!なぜ1機種のみなんだ?)ーー。

いろいろ調べてみると、「テレビを観てもらってもいっこうにお金が入らないから」というのが、キャリアの本音のようです。放送ですので、パケット料金稼げませんし、いかにして放送コンテンツから通信コンテンツへユーザーを誘導できるのか、そんな解を通信キャリアはまだ見いだせていないようです。

一方テレビ局にとっては携帯テレビは収益増につながる存在。だからキャリアに対して積極的にいろいろ提案して、何らかの相乗効果を狙えばとも思うのですが、これまでの慣習からかあまり前向きに考えてはいないというのが実情のよう(こんな記事もありました)。

なんだか動き遅いですね。少しイライラしてしまうのは私だけでしょうか。「放送とネットの融合」を声たかだかに訴え、世論を引っぱっていたホリエモンの存在が懐かしい感じです。もっとも旧ライブドアのやっていたのは実業でなく、そのほとんどが虚業だった、などと昨今は言われてますが(今日、こんな記事もありましたライブドアのビジネスは10億枚の株券販売だった)。

しかし、我々ユーザーが便利、と感じている分野にビジネス・チャンスありですよ。通信事業/放送事業の免許を持たない私にはどうにもできない話ですが、免許(既得権益)を持った人たちには、もっと真剣に考えてもらいたいものです。スピード、スピード、スピード! 新規参入者が虎視たんたんと狙ってますよ。

例えばソフトバンクの孫正義社長。ホリエモンが去ったIT業界。このあと再認識されるのはこの孫社長かもしれません。しかも同氏はホリエモンよりも大人で思慮深い。だけど非常に好戦的。納得のいかないものには牙をむく。狙ったものは手にする、そんな意気込み、大いに感じられる人物です(関連記事)。