Sunday, March 12, 2006

大丈夫かーGoogle、相次ぐ失態!


「Googleに相次ぐ失態,『成長鈍化』発言の真意は?」(ITpro掲載記事

先週木曜日、こんな記事を書きました。

業績内容も決して悪くなく、むしろこれまでの驚異的な伸びを概ね維持しており、まったくといっていいほど絶好調のGoogle。しかしここ最近、同社株は急落。最大の原因は、CFOによる「成長鈍化」発言。

なんとか株価を戻そうと狙った3月2日のアナリスト説明会でしたが、ここで使った資料に、誤った売上げ見通しが混入。フォローのつもりが、"失態の上塗り"となってしまいました。

同時に、Googleが計画していると思われる新サービスに関する機密情報も資料に混入。Googleは慌ててWebから削除しましたが、時すでに遅し。一部のブロガーのサイトに掲載されてしまいました。

その内容は、ユーザーのパソコンのデータを全部Googleのサーバーに保存するという「Store 100%」計画・・(詳しくは記事をご覧ください)。

Googleは果たして今後どんな方向に進んでいくのでしょうか。常に新たなことを試みる天才集団。しかし、株式公開し、規模がここまで大きくなった企業には市場から寄せられる期待も大きい。常に飛躍的な成長が求められるGoogle。技術企業としてのアンビションと、経営の舵取りの難しさ、その狭間で苦しんでいるような気がします。

とは言っても、GoogleはIPOからまだ2年にも満たない企業。「今回の件は単に広報のミスで一時的なもの。Googleはまだ若い企業で、これは単に"成長の傷み"に過ぎない」(米調査会社Kelsey Groupアナリスト/internetnews.comの記事)。そんな大目に見る業界関係者もいるようですが・・・

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写真=Google社の敷地(キャンパス)内のカフェテリアの様子。世界中から天才を集め、自由な雰囲気で研究開発に勤しんでもらうというのが狙いのよう。社内での飲食代はすべて会社負担とのこと。スパやジム,マッサージ・ルームなども完備しているそうです。