Tuesday, February 28, 2006

ソニー、「盛田遺産」を切り捨て


ソニーが昨日、子会社の小売り事業6社の分離計画具体策について発表しました(関連記事)。

分離対象となるのは、おなじみの「ソニープラザ」、フランス料理店の「マキシム・ド・パリ」、通販の「ソニー・ファミリークラブ」など6社です。

このほとんどは、ソニーが創業20年を迎えた1960年代後半から多角化事業の一環として盛田氏らが設立した会社です。

ソニープラザは1966年、銀座に開業したソニービルの第1号店からはじまり、今では全国65店舗あります。輸入雑貨や衣料品など、昔から若者の人気の的でした。ソニー・ファミリークラブは、新聞広告に掲載されていた高額商品があこがれでした(特に私が中高生のころ)。

そして、あの「マキシム・ド・パリ」の設立もソニープラザと同じ1966年(マクドナルド銀座1号店開店の5年前)。マキシムってソニーグループだったのかーなんて、つい最近知りました。でも考えてみればソニービルの中なので・・・

ご存じの通り、ソニーは今、エレクトロニクス事業の再建中。昨年6月に就任したHoward Stringer会長兼CEOら新経営陣がまとめた中期経営方針に基づく施策で、「グループ内の非戦略事業は外部資本との提携を進める」という考えのもと今回の決定に至ったとのことです。

手法としては、6社を傘下におく持株会社を新設し、日興プリンシパル・インベストメンツにこの新会社株式の51%を譲渡する。日興プリンシパルとのあいだではすでに基本合意に達していて、この4—6月期中に最終調整を終える予定とのことです。

その後ソニーは、段階的に持株会社への出資比率を引き下げる。つまりだんだんソニーでなくなっていくというわけ。そんな感じで私、なんか寂しい思いがしまてます。でも仕方ないですかね。

そこでみなさん、いっそソニーを応援してはいかがでしょうか。応援方法としては、(1)ソニー株/5530円=2月28日終値(単位:100 株、つまり最低55万3000円)を買ってみる。(2)それよりはやや安く、BRAVIA(写真)を買って高精細画像で「おうちシアター」を楽しむ。(3)さらにもっと安く「マキシム・ド・パリ」で飯食う、などがあります。

私としては、一番安い、そして食いしん坊なので(3)でしょうかね(^^;)。このサイトのメニューにある「甘鯛のロースト」とか「オマール海老とアーティチョークのバリグール風トリュフを添えて」とか心そそられます。魚介類好きです。

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このブログ書いてたら、はるか昔(2004年7月)にソニーに関するこんな記事を書いたのを思い出しましたので(自分のために)リンク張っておきます「ベスト・ブランド」のソニーが展開する海外戦略。ちなみに、今私が持ってるのは、BRAVIAの前の機種「WEGA」。買った直後にBRAVIA製品戦略の発表があって、「やられたー」と悔しい思いをしましたー(>_<)`