Monday, January 09, 2006

2006年は「さあ、その先へ。」


年明け早々の5日〜8日、ラスベガスでコンシューマ・エレクトロニクス/デジタル家電の展示会「2006 International CES」が開催された。今年基調講演を行ったのは、米Microsoft会長兼Chief Software ArchitectのBill Gates氏、ソニーCEO兼会長のHoward Stringer氏、米Intel CEOのPaul Otellini氏、米Google共同設立者Larry Page氏など。

また今年はIntel社が、新プロセサ「Core」や、ホーム・ネットワーク規格「Viiv」などを発表(Intel社の発表資料)。13年振りのプロセサ名の変更や、動画コンテンツに関する包括的な戦略発表で、米メディアなどが連日盛り上がっている。

実は、Intel社はその2日前にも大きな発表を行っている。新たなブランド・ロゴとスローガン「Intel.Leap ahead」(日本語は「インテル。さあ、その先へ。」)だ(写真=出典:Intel社の発表資料)。これは、同社の世界的ブランド戦略の一環として実施するもので、「プラットフォーム重視の戦略のもと、マイクロプロセサやチップセット、ソフトウエアなどを統合化することで、システム性能やユーザーの利用体験を総合的に向上させる」(同社)ことを示しているという(関連記事)。

思えば、「Intel Inside」は同社が1991年から使用きたブランド/スローガン(注1)。2006年はこの"伝統"に別れを告げ、大きな飛躍を図るというわけだ。Paul Otellini氏がCEOに就任してから半年あまり(関連記事)。今年はパソコン・ビジネスからコンシューマ・エレクトロニクス市場へと大きくシフトする。そんな新戦略に伴うブランドの再構築というわけだ(英Reutersの記事
注1:経営危機に瀕していた日産自動車が「renaissance(ルネサンス)」の中に自社名のスペルを見つけ、復興する日産をアピールしたアイディアも素晴らしかったが、"Intel Inside"はそれ以上に素晴らしいコピーと思う。しかも日本語の「インテル、入ってる」ともセット!。これ以上素晴らしいものは今後もなかなか出ないだろう。
さて私と言えば、昨年末の忘年会や年明けの新年会など、さまざまな取引先の懇親会に出席して思うことがある。それは、「今年は我が社を取り巻く環境に大きな変化がある」ということ。いずれの取引先にも共通するキーワードは、「拡大に伴う変革」だ。Intel社ほどの大規模なものではないかもしれないが、それぞれの組織全体が大きな転換点にあることには違いない。

長らく続いたデフレからの脱却、そしてその先の景気回復。社会全体としても大きな変貌を遂げる2006年。これらを総合して考えると私が今年すべきことが自ずと見えてくる。

我が社(株式会社ニューズフロント)の業績は設立以来順調に推移してきた。しかしここに来て安閑としてはいられない。環境が大きく変化する今こそ、変化に対応できる柔軟な態勢が必要。さらに言えば、今年は我が社にも大いなる拡充が必要ということ。まさに「さあ、その先へ。」。優れた状況分析に基づいた対策と新戦略、そして、私を含めた会社全体の意識改革。その具体策を早急に考え、素早いアクションも必要。そんな決意にみなぎる年の初めだ。